メタ思考トレーニング
細谷功氏の著書である「メタ思考トレーニング」を読みました。
メタ思考とは最近よく聞く言葉ですが、私が初めて聞いたのは元マイクロソフトの澤円さんの書籍だと思います。
物事を多面的に捉え、いろいろな違う視点から考えるための思考法で、私なりの解釈ですが、別の自分が少し次元の違うところから物事を俯瞰して考えるということなのかなと思っています。
目の前に起こっている情報だけにとらわれず、いったん思考自体を離れて考えるということです。
社員教育の手法として、自分の役職よりも上の役職で物事を考えるよう指導することがありますが、これもメタ思考の一つではないかと思います。
また、議論をする際に「そもそもこれは・・・」というふうに考えることもメタ思考ではないかと思います。
議論が白熱して、少し脱線しそうになったときに本質を見失わないように使いますよね。もしくは議論のはじめに使うことにより議論の本質を見失わせないようにすることにもなります。
細谷氏の「メタ思考トレーニング」も同じような内容が書かれていますが、考え方を考えるということをおっしゃっておられ、この考え方はすごくわかりやすいなと思いました。
ただ単に考えるだけでなく、その考え方自体を考えることで、ひとつ上のステージから物事を見ることができるようになるということだと感じました。
また、ロジカルシンキングとメタ思考を組み合わせて使うことで問題解決につながるとも書かれており、抽象的なことを俯瞰的に捉えることが重要だと理解しました。
メタ思考のトレーニング法としては、仕事や日常の出来事に対してなぜ?を繰り返して、問題の核心をとらえるようにする。他の人ならどう考えるか?などで別の視点から考えられるようにする。などです。
仕事では長期的な視点で考えることが求められることがありますが、そういうときこそメタ思考の出番です。
人生でも同じですね。子育てにしろ、財産形成にしろ長期的に考えることが重要です。
NISAやiDeCoも長期視点で考えた方が得られる利益は高くなりそうですよね。それではまたです。