クワマン

元中小企業の経営者。 3人の子供が居ながら後継者不足により、M&Aを決意(売却側)。 M&Aをする時に体験談の情報が少なかったのをきっかけに、情報発信を始めました。 退職後、新しいチャレンジとしてドローンの資格を取得し、その知識と技術を磨き上げています。

クワマン

元中小企業の経営者。 3人の子供が居ながら後継者不足により、M&Aを決意(売却側)。 M&Aをする時に体験談の情報が少なかったのをきっかけに、情報発信を始めました。 退職後、新しいチャレンジとしてドローンの資格を取得し、その知識と技術を磨き上げています。

最近の記事

M&A後の主人の変化(後編)

後任者が配属された半年後の退職が迫る中、ようやく後任者が配属されました。 彼は買収企業から派遣された若者で、素早く仕事を覚えてくれました。 PC操作もスムーズにこなし、引き継ぎ作業は順調に進行していきました。 主人に変化が!「いつものように朝の準備を進めていると、主人がまた「会社に行きたくないなぁ」と言い出しました。 「またか...」とため息をつきつつ、主人の顔を見たとき、衝撃が私を襲いました。少しニヤけていたのです。「えっ!ニヤけている?」 はい、そうです。会社に行きたく

    • M&A後の主人の変化(前半)

      (妻が執筆しています。) 大きな波紋を呼んだ今回のM&A。 私にとっては複雑?安心?色々な思いがありましたが、今では本当にやって良かったと思っています。 何より、このM&Aを通じて夫が次第に変わっていったのが印象的でした。 ここからはどのように変わっていったのかを前半と後半の2回に分けて書いていきます。 なんかスッキリしない様子M&Aが無事に終わり、私は3ヶ月間の引き継ぎ期間を終えて先に退職していました。 私が退職してから、会社の中は随分と変わった様子です。システム関係

      • 【リアル体験】考え方の違い

        以下は、実際に私が体験したM&Aにおける双方の考え方の違いについての記事です。 考え方の違い買い手企業は県内でも大手企業です。 とにかく経費カットを徹底する会社でした。 今まで当たり前だと思っていた経費や、これは必要だろうと思っていた経費を徹底的にカットされました。 しかし、それは買い手企業の考えです。 私があれこれ言うことではないと思っています。 しかし、ある出来事がきっかけで、考え方の違いを痛感しました。 商売に対する考え方⚫︎大幅な値引き 新たに設備投資を行うこ

        • 【リアル体験】妻が体験した保険金騒動

          妻が実際に体験した保険金騒動の話です。 倒産の危機、告知義務違反、そして社会の厳しい試練など、25歳ではめったに経験できないような事態でした。 手形の決済ができないかも。。。心臓に疾患を抱えていた義父が、ある日突然倒れました。 この時妻は、25歳。父親の会社に入ってまだ1年も経っていません。 当然ながら、経営についてはまだ全く理解していません。 義母も体が弱く、会社経営には関与していませんでした。 病院に入院中も「今月の手形の決済が心配だ...」「従業員の給料の工面が..

          M&A後の自分の立ち位置

          M&A後の自分の立ち位置は、多くの経営者が直面する共通の課題です。 多くの場合、私たちは経営の一線から一歩引く形となります。 そして、自然と「どの程度まで関与すべきなのだろう?」という疑問が頭をよぎるでしょう。 あまり過度に介入すれば、「余計なお世話」となりかねない一方、全く関与しないと「無責任」とも受け取られます。 新しい設備投資が進行する中、私自身もどの程度関与すべきかと頭を悩ませていました。 その時、妻が「あなたの意見をそこまで求めていないのでは?」 「最終決定権は新

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          【企業売却の舞台裏2】基本合意から最終契約、情報開示、そして統合までのステップ

          トップ面談が成功に終わり、次に控えている段階は基本合意書と最終契約の締結となります。この部分が双方にとって非常に重要な局面となります。 また、契約が確定した後は、情報の開示が求められます。特に、取引先や社員への情報開示は注意深く行わなければなりません。 さらに、M&A完了後の組織運営にも一層の注意が求められます。 その概要についてもまとめてみました。 基本合意契約両者間で大筋の条件が固まった時点で「基本合意契約」を締結します。 これはM&Aプロセスの重要な節目で、ここま

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          【企業売却の舞台裏】 M&Aプロセスの詳細とその難しさ

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          私が選んだM&A仲介会社

          私がどのようにM&A仲介会社を見つけ、何を基準に選んだのかをご紹介します。 最初に会計事務所に相談した理由「後継者がいないため、M&Aを検討しています」という発言は、私たち経営者にとっては誠実な考えかもしれませんが、銀行にとっては少々リスキーに聞こえることがあります。 それは銀行が基本的に安定した経営を望んでいるからです。 もし私たちがそのような発言をすると、銀行はその後の取引に警戒心を持つかもしれません。 私はM&Aを考え始めたとき、まず銀行ではなく会計事務所に相談するこ

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          【リアル体験談】業績が好調であるにも関わらず、M&Aを決意した背景

          土木・建築資材製造会社を経営していた私がなぜ業績が好調にも関わらず、M&Aを決意したのか? その背景や経路について、またその時の気持ちや思いなどを書きます。 現在M&Aをご検討中の方に参考になればと思います。 子供はいるが後継者がいない後継者がいない、そのことがM&Aを決断する最大のきっかけとなりました。我々夫婦には3人の子供がいるにも関わらず、私が48歳の時に開いた家族会議で、会社の引き継ぎについて全員が明確な目標を持つ道を選び、誰も引き継ぐとは言わなかったのです。 「

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          【自己紹介】初めまして、クワマンと申します。

          元中小企業の経営者です。 後継者不足からM&A(売却側)をして現在は自由な生活を楽しんでいます。 プロフィール名前  クワマン 年齢  50代 家族  妻 子供3人(2男 1女) 犬(チワワ) 趣味  スノーボード 経歴大学卒業後、一部上場企業に就職 東京の大手企業に就職、経理部として勤務。 妻とはここで出会う。 上場企業を退社、経営者へと転身 ここが私にとって大きな分岐点でした。 当時付き合っていた妻の父親が急死。前会社を退職し、経営者へと転身。 右も左も分からない土

          【自己紹介】初めまして、クワマンと申します。