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若き二代目がいるということ

こんにちは。木のいえ設計室くわくわの巻 京子です。

今日は新築工事中のお宅の建具打ち合わせに行ってきました。

埼玉にいる時にはオーダーの建具を使うことが当たり前だったくわくわでしたが、熊本に来てから、大工さん仕様でのカタログから拾い出した枠、建具一体型のものばかりになって、腕の良い職人さんに出会うチャンスもありませんでした。

今回はとても良いご縁をいただいて、安心してお任せできる建具工房の職人さんにお願いすることができました。

広い工房に若者たちが懸命に仕事に向き合っている姿が素敵で、思わず写真を撮らせていただきました。

建築業界でも、どんどん高齢化が進んでいます。大工も、左官も、腕の良い若い職人さんは本当に少ない。それは、若者を育てる余裕も時間もない先輩たちの責任もありますが、若者たちの選択の範囲がどんどん狭くなっていることも原因かもしれません。

以前は、墨壺を持って、水糸を張り、ピシ!!と芯を引いて木材を刻む。それが大工の姿でした。スピードと価格に負けて、今は工場で一気に機械が丸々一棟分の加工を3日程度で終えてしまうプレカットが大半です。

山の木を見て、伐採してもらい、1本1本に愛情込めて刻み、組み上げる。そういう仕事はもうほんの一部の贅沢なものになってしまいました。

今の大工さんで、墨壺って何?という人も多いのでは?

懐古主義に浸っている訳ではないのですが・・・。

良い仕事をする職人さんが、正当な対価と正当な評価を受けられることを、そして、一人でも多く技術を継承してくれる若者が生まれてくれることを、願っています。

写真は合志市にある建具光正(みつまさ)さん。左端の方が二代目です。





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