「合宿所方式」
【やすえの「子育てどうしよう? ああしよう!こうしよう!」vol.2】
わが家のしつけは「合宿所」
子どもへのしつけ
これは親の永遠の課題ですね。
社会的マナーや礼儀、労働の喜びや責任、義務をどう伝えるかなど、しつけの範囲は広大です。
家事をどんな風に手伝わせるか、というのも大きなテーマのひとつではないでしょうか。
私の両親は家事労働にお小遣いを与えるものではないという考えの持ち主でした。
そんな親に育てられたこともあってか、私流家事のしつけは「合宿所方式」です。
体育会系の身のこなし
私は中学から大学まで10年間陸上競技に打ち込んだ生粋の体育会系です。
その年月で染み込んだ習慣が無意識に子育てにも現れていました。
体育会の合宿などでは全員すばやく持ち場に着き、せっせと仕事をこなしました。
自分の仕事が終わると先輩や同輩後輩の手伝いに回ります。
それも済むと次にやることはないかと目を光らせ、すばやく対応。
スムーズに一日が送れるよう、絶えず自分にできることはないかと細心の注意を払っていました。
理屈もへったくれもありません。
問答無用で黙々と動き回っていました。
この体験が社会で非常に役に立ちました。
会社勤めを始めた頃は大学卒業間もないので、その習慣が色濃く残っていました。
無意識に仕事を探したり、未経験の仕事もとにかく引き受けたり・・・。
そしてこういうことが社会に求められ、重宝がられるのだと実感しました。
家族のためにできることを考えて行動する
わが家の朝は、夫も含めて大忙しです。
家事の当番表はありません。
布団干しに洗濯、猫のトイレ掃除に、掃除機かけ、朝食の準備などを、気が付いた人がどんどんやることになっています。
自分のことは後回しです。
全員が気持ちよく朝ごはんを食べ出かけられる様に、今自分は何をしたらいいか考えて行動することになっています。
役に立つ喜び、働く喜び
何をしたらいいかわからない時は、今働いている人にお手伝いはないか聞くように伝えます。
まだ仕事をしている人がいるのに髪の毛などをゆっくりとかしていれば、私からの一喝が入ります。
家族全員で家を守り立てている事を実感して欲しいと思っています。
家族の幸せのために自分がなくてはならないことを体感し、人の役に立つ労働の喜びを知っている人になって欲しいと願っています。
それでも子どもたちは相手のことをチェックして
「さぼっている」
「私の方が働いている」
「いやな仕事を避けている」
とけんかを始めたりします。
すかさず私は
「そういう文句が出るのは、働くことが損だと思っている証拠だ!」
とまた一喝。
今朝もわが家はこの体育会系合宿所方式で一日が始まりました。
こんな家庭に育った娘たちがどんな大人になり家庭を築くのか・・・
楽しみでもあり気がかりでもありますが、家族とのこんな朝は私の至福のひとときです。
この記事を読んだ娘が今の気持ちを書いてくれました。よかったらこちらも読んでみてください♪
▶︎「合宿所方式〜大人になった娘から」