【桑原やすえのやってきたこと④】ママ・パパだってリフレッシュしたい! 託児の仕組みを作りました
ママ・パパだって、ちょっと子どもと離れたいときがある
これも、いまから20年ほど前のことです。
逗子市社会福祉協議会のなかに、「子育て支援ネットワーク推進委員会」が発足。2001年から2013年まで委員長を務めてきました。
この推進委員会で、逗子市の子育て世代のみなさんにアンケート調査をしました。
そこで出てきた「こんなサービスが足りない」という声に、できることから応えていこう!と取り組んできました。例えば…
★「子育て情報を知りたい!」という声
▶︎子育て応援紙「陽だまり」創刊 (前の記事をご覧くださいね!)
★子どもを預けてリフレッシュする場がほしい
▶︎託児付きイベント「陽だまりサークル」開催
今日はこの「陽だまりサークル」についてお話しますね。
リフレッシュして、また笑顔で過ごそう
いま子育て真っ最中のみなさん、どんなふうにリフレッシュタイムを作っていますか?
両親に子どもを預けて、ちょっとお出かけ
友だち親子と一緒に過ごす
子どもが寝てから…
でも、子どもを預けられる相手も知り合いもそばにいなくて、ため息が出ちゃうような方もいるかもしれません。
「陽だまりサークル」は、そんなママ・パパたちのために始まった、託児付きのイベントです。
お子さんを託児スタッフに預けて、“まるごと自分の時間”として参加できます。
初回はたしか、推進委員会のメンバー自身が講師になって、エコクラフトテープでカゴ作りのワークショップでした。
託児担当もメンバーを中心に、社会福祉協議会のボランティアセンターと連携しながら、他市の先行事例を調べてルール作りをするなど、手探りでのスタートでした。
参加費は基本的に無料(材料費・実費などはいただいています)。
内容はモノづくりからヨガなどの運動系まで、さまざまです。
地元で子育てしている同士の出会いの場になるようテーブル配置を工夫して、交流の時間も毎回必ずとるようにしています。
人気講座のときは、申し込み開始からわずか数十分で満席になってしまうようなことも!
ニーズを実感し、ありがたい反応でした。
年月とともに、子育てをしながら教室を開いたり起業したりする多彩なママたちとのつながりも生まれました。
若いママ・パパたちのモデルになるような方を講師にお招きしたいと思っていましたし、地元で活動する講師の方にとって活躍の場にもなればいいなと考えてきました。
託児の面でも、回を重ねるごとにノウハウが蓄積されていきました。
のちにこの託児サービスは事業化され、社会福祉協議会が管理する「イベント保育サポーター」として、市のイベントでの託児も請け負うようになりました。
同じころ、逗子市にも「ずしファミリー・サポート・センター」ができ、子どもを「預けたい人」と「預かる人」が助け合う会員組織が生まれました。
保育園以外にも、公的な預かりサービスの選択肢が少しずつ前進してきました。
市の財政危機を乗り越えるために縮小されている面もありますが、どんなイベントにも子育て世代が参加できるよう充実させていきたいものです。
多様性があることは、子育て世代のみならず、すべての世代、すべての立場の声が反映されることにつながるはずですから…。
現在の「陽だまりサークル」は、有償ボランティアの4人が企画運営しています。
そのうち2人は、もともと参加者だったママたち。
子どもの手が少し離れて、今度は子育てを応援する側に回ってくれました。
“恩送り“というように、
逗子での子育てを応援したいと思い行動する人たちがいっぱいいるよ!
子育て中のママ・パパ、あなたはひとりじゃないよ!
この気持ち、これからも伝え続けていきたいです。