【桑原やすえのやってきたこと①】 赤ちゃん連れで遊びに行ける場所をつくろう!
1990年代の子育ては・・・
結婚を機に逗子で暮らすようになり、長女を授かったのは1990年代のこと。
そのころは公的な子育て支援がまだ充実しておらず、逗子には乳幼児といっしょに過ごせる屋内スペースがありませんでした。
わたしは赤ちゃんだった長女を連れて、知り合いの先輩ママさんたちが主催する育児サークルに参加していましたが、活動場所に困ることがよくありました。
小さい子ども連れのグループということで、声がうるさいかも、部屋を汚してしまうかもと嫌厭される風潮が当時はまだあり、なかなか場所を借りられませんでしたし、借りられても料金が高かったりしたのです。
育連協の誕生
そこで、市内にいくつかあった育児サークルが力を合わせて交渉にあたろう!自分たちで子育てを楽しくしよう!と生まれたのが
「育児サークル連絡協議会(育連協)」です。
わたしは2001年~2010年まで、この育連協の代表を務めてきました。
地域で子育てをする仲間がいるのは心強いものです。サークルに保健師さんをお呼びして計測をしてもらったり、赤ちゃんといっしょにできる遊びをみんなで考え、楽しんできました。
また、育連協では毎年秋に、赤ちゃんから参加できる親子のおまつり「親子ひろば」を開催しています。
育児サークルの活動紹介を兼ねて開かれる、年に一度の“発表会”としてはじまり、昨年・一昨年はコロナ禍ではありましたが事前予約制、感染対策をした中で行われ、第26回を数えました。
人と人とのつながりのなかで
子どもの育ちには、たくさんの人たちとの関りが必須です。
いろいろな世代や立場の人たちとふれあい、さまざまな経験を重ね、感情を味わい、社会性をはぐくんでいきます。
それは、親自身にとっても同じこと。
多くの人とのつながりの中から受け取ったひとつひとつが、子どもの成長だけでなく、親であるわたしたちの今後の子育て、今後の人生を支えてくれます。
子育て中の親子同士のおしゃべり、半歩先行く先輩パパママのアドバイス、地域のおじさん・おばさん・おじいちゃん・おばあちゃんたちの知恵袋。
「あのとき聞いた一言が、ずっと心に残っている」
そんなこと、ありませんか?
子育ては “ど・ローカル”!
住むまちの暮らしやすさは、子育てのしやすさに直結しています。
逗子市には子育て世代の転入者が増えていて、わたしも第一運動公園内の池子ほっとスペースで仕事をしてきた中で、逗子に地縁・血縁もなく引っ越してきたファミリーに多く出会いました。 (詳しくはこちらの記事を!)
そんなファミリーのために、池子ほっとスペース内に「子育てコンシュルジュ」を設けて逗子市の情報をお伝えしています。
必要なのは、施設やサービスの情報だけでなく、地域の人と人とのつながりそのもの。
「世代を超えた温かなつながり」
それが、逗子のみんなに笑顔を広げるパワーの源。
これからも、逗子のローカルパワーをつなげていきます!