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誰も教えてくれないクワガタの居場所の見つけ方               

親子でクワガタ採りを楽しむ、札幌市在住の一児の父です。

クワガタを採集しようと思った時に、誰もが最初に知りたいことは「どこにいるのか」ということでしょう。

その「どこにいるのか」の手掛かりを得るために、人それぞれ色々な方法で調べることから始まると思います。

しかし、ネット上に溢れかえっているような、クワガタをたくさん採ったという色々なブログを見たり、YouTubeのそれらしい動画を見ても、結局それが一体どこなのかは説明されていないことに、今これを読んで頂いている方々は既にお気づきかと思います。

「北海道のクワガタ採集スポット」というようなタイトルで紹介されているのは、「南区がいいらしい」「定山渓にはたくさんいます」「支笏湖周辺にはうじゃうじゃいます」「野幌原始林にいますよ」「滝野が狙い目」などなど、広いエリアを紹介するにとどまり、ではそのエリアのどこに(例えばどの木に)クワガタがいるのか、ということまでは決して語られていません。

そこで、今回は外灯採集に的を絞り、「どの外灯にクワガタが飛んでくるのか」という具体的な場所探しの手法を紹介します。

北海道は最近ヒグマの出没による事故が後を絶ちません。日中、クワガタがいるような場所に入り込むことは、ともすると命を危険にさらすことになります。
特に、お子さんと一緒にクワガタ採集を楽しみたいとなると、なおのこと危険は避けたいものです。
ですので、なるべく危険の少ない外灯採集でクワガタ採集を楽しんで頂き、お目当てのクワガタを見事GETして、お子さんから「お父さんすごい!」、「お母さんすごい!」と皆さんが思ってもらえることを望んでいます。



1.採集場所のエリアを決める

まずは、大きな地図を見てみましょう。

ネットでよく紹介されるクワガタスポット

ご覧の通り「ここでクワガタが採れますよ!」と言われても、やみくもに行ってみたところで、欲しいクワガタを偶然見つけられればラッキーですが、長い時間あちこち探し回ったわりには全然見つけられなかったという結果に陥りがちです。

では、定山渓エリアを例に地図を拡大して見ていきます。

定山渓温泉街近くの駐車場に着目(赤丸部分)
さらに拡大すると

周りは広葉樹に囲まれている印象です。
では、この駐車場前に降り立ってみます。

8つの外灯が確認できます(赤丸部分)

これらの地図の情報から期待できる点は、
①駐車場背後の樹木が広葉樹であること。
②その木々にクワガタがいるとしたら、外灯はクワガタが気づきやすい場所にあること。
となります。
しかし、ここで絶対に確認しなければならない重要な要素があります。


2.外灯の種類を見極める

先ほどの8つの外灯がどんな照明器具なのか、その種類によってクワガタがたくさん集まるか、全く集まらないかが決まります。
その答えは次の通りです。
<白色の白熱灯・蛍光灯>
この照明に最もクワガタは集まります。
<電球色(オレンジ)の白熱灯・蛍光灯>
この照明にはほとんどクワガタは集まりません。
<LED照明>
全くと言っていいほどクワガタは集まりません。

何色の外灯なのかは点いてみなければわかりません
平べったい形はLEDに多いです

クワガタが居そうな樹木がたくさんあり、その近くに外灯があるとしても、その外灯がどの種類に該当するかを事前に確認しなければ、全くの無駄足になることが十分考えられます。

では、あたりをつけた場所にある外灯が、どの種類なのかを確かめる方法とは何か?それは、
夜間にその場所へ行って、目で確認するしかありません。

先ほどの定山渓の駐車場に関しては、採集場所の決め方の一例として活用したものですので、外灯がどの種類なのか、この場所でクワガタが採れるのかどうか、については確認していませんのでご了承願います。


3.外灯採集は「外灯」だけではない

クワガタが光に集まる習性を考えると、外灯だけが採集場所ではありません。
先ほど述べた「白色の白熱灯か蛍光灯」の光にクワガタは集まります。
その光を放つものは「住宅」「社屋」「商店」「自動販売機」などさまざまです。

ただ、クワガタ採集のために他人の家や会社の敷地に入ることはできませんので、私たちが堂々と採集できるのは、「コンビニ」と「自動販売機」となります。
最近は、これらの照明もLED化が進んでいますが、まだ全ての照明がそうなったわけではありません。実際に、現在でもコンビニの駐車場や自動販売機の前にクワガタは集まってきます。

コンビニの建物前と看板の下が狙い目
自動販売機にはLED以外の照明も併用されています

4.どこにある外灯・コンビニ・自動販売機が狙い目か!?

クワガタは言うまでもなく基本的に樹木がたくさんあるところに居ます。
その「居場所」から光に集まってくる条件は、「居場所」と「光源」があまり離れていないことです。

したがって確認作業の順序としては次ようになります。

①クワガタが居そうな広葉樹林の多い場所を地図で探す。
②その近くに道路があること(道路がないと行くことすらできません)
③その道路または駐車場などに外灯があること(LEDではない白色灯)
④居そうな森林の近くの道路沿いのコンビニや自動販売機を探す

こういう小高い広葉樹林の近くを走る道路が狙い目

以上が、クワガタ外灯採集の具体的な場所探しの手法です。
広葉樹林と道路・駐車場・コンビニ・自動販売機などとの距離感や、光源がLEDではなく白熱灯かどうかなどは、どうしても現地に行って確認するしかありませんが、それでこそ「自分で見つけた採集場所」になることでしょう。
ぜひ、お気に入りの採集ポイントを開拓してください!


5.次回は

私がこの手法を用いて2年がかりで確立した「道央圏クワガタ外灯採集の黄金ルート」をご紹介します。

9か所のポイントを車で往復し、行き帰りで延べ17ポイントを約4時間で周るルートです。

ブログやYouTubeでは決して教えてくれない具体的な場所、つまり、どの外灯、どこのコンビニ、どこの自動販売機、というピンポイントの解説をしていきます。

採れる種類は、ミヤマ、ノコギリ、コクワ、スジクワ、たまにアカアシ、ついでにカブトムシ。まさに五目採りです。

1回の往復で20匹は下らないこの黄金ルートを、北海道の方、北海道でクワガタ採集をしてみようという方々に、是非知って頂きたいと思っています。

既にシーズンは始まっています!ではお楽しみに!

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