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エディ藩76歳ライブ

 伝説のグループ「ザ・ゴールデン・カップス」のギタリストのエディ藩が76歳の誕生日を控えた2023年6月16日(金)、横浜サムズアップ(横浜市西区南幸2-1-22相鉄Movil3F)で誕生日を祝うライブが開かれた。スペシャルゲストにhじゃ憂歌団の内田勘太郎を迎えた。
 2人がアコースティックギターを奏でて、まず始めたのは「ロンリー・ナイト、 ロンリー・ブルース」だった。
 1947年6月22日、エディ藩は横浜市山下町で生まれた。中学校時代からギターに興味を持った。大学時代に訪米して見聞を広めた。
 デイヴ平尾との交流をきっかけに,平尾、エディ藩、マモル・マヌー、ルイズルイス加部、ケネス伊東とバンドを結成。1966年のことだった。


 2曲目は、1950年代前半の作品「フール・サッチ・アズ・アイ」。
 それに続いたのは、シャドウズのインストゥルメンタル曲「スリープ・ウォーク」、そして酒好きのことを歌った即興的なシャッフルブルース「One shot beer, one shot whiskey, one shot barbon」。
 4曲目でいよいよ登場したザ・ゴールデン・カップス作品は「4グラムの砂時計」だった。それが終わるとタイガースの「ピー」こと瞳みのるが観客席から呼ばれてステージに上がった。
 瞳みのるは挨拶で、間もなく出る3曲入りのCD『花は何処へ』を宣伝。「ウクライナにエールを送りたいという気持ち」を込めたという。
 そして瞳みのるの「あまり覚えてないけれど。ぼくがボーカルじゃないから」という言葉でスタートしたのは、オリジナルでは加橋かつみがボーカルを担当したタイガースの代表曲のひとつ「花の首飾り」だった。
 会場からの声が瞳みのるに合わせて一緒に歌った。


 休憩を挟んで第2部。まずはエディ藩がエンディング曲を担当した新作映画『高野豆腐店の春』(アルタミラピクチャーズ)の宣伝から始まった。
 エディ藩は主演の藤竜也が親友であることから「9O'CLOCK」という作品を再録音した。尾道の一角にある豆腐屋を舞台に人々の日々の暮らしを見つめている。2023年8月18日(金)ロードショーの予定だ。

 後半戦は、「カルメン・マキとOZ」のリーダーだったギタリストの春日博文が加わって、まずは内田勘太郎と春日博文の2人で演奏した。春日博文はエレキ、内田勘太郎はアコギで数曲演奏した。
 そしてエディ藩が再び登場。「これから皆さんが知っている曲をやります」と言って始めたのがザ・ゴールデン・カップスの代表曲でグループ・サウンズ時代の賛歌ともいえる「長い髪の少女」だった。
 歌詞の中の「どうぞ」「きっと」の部分でエディ藩はあえてマイクから口を離して観客に歌わせると会場から大合唱が沸き起こった。
 次が「ミステリー・トレイン」をエディ藩が歌い上げた。
 「今度は寂しい歌」と言って始まったのが「丘の上のエンジェル」。「外人墓地に子どもたちが眠っていて皆さんに会いたがっている。どうかお墓参りに行ってあげてください」とエディ藩はコメントした。
 第二次大戦終了後、日本人女性と外国人兵士の間で生まれた嬰児が育てきれずに横浜では高台にある外国人墓地のあたりに埋葬したことをエディ藩はその子たちへの愛を込めて素敵なバラードにしたのである。
 本編の最後はエディ藩が作曲したご当地ソングともいえる「横浜ホンキートンクブルース」。作詞は藤竜也で松田優作、原田芳雄、宇崎竜童ら多くのアーチストにカバーされている名曲をしみじみと歌い上げた。
 アンコールでは、ザ・ゴールデン・カップスのナンバー「銀色のグラス」が披露され、大合唱のなか幕を閉じた。
 



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