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銀座に福春恋来展を訪ねた!

 「福春恋来展」と題された8人の作家のグループ展が銀座中央ギャラリー第2ー315号室(東京都中央区銀座1-9-8奥野ビル3階315号)で2025年2月8日(土)まで開催中のところ、同4日(木)に訪ねた。
 開廊時間は正午から午後7時(最終日は午後5時まで)。
 参加アーティスト8人それぞれ作品素材も違っているなど個性が立っており、とはいえ色使いの綺麗さは共通項のように思えた。

森生めぐり「茶屋ねこ」

 貼り絵作家の森生めぐりさんの作品を見てみる。紫の猫と食器たち。この作品のタイトルは「茶屋ねこ」。
 森生さんは2010年に独学で貼り絵を始めたそうだ。
 その年には早くも第6回「家中まちの絵本コンクール」国土交通大臣賞を受賞。2017年には千葉デザイン展千葉県他で入賞している。

石川美穂子 「芝桜畑と夕焼け猫と」(上段左)、「手賀沼菜の花畑と夕焼け猫と」(上段右)、「サクラまう I」(中段左)、「彩の幸福II~平和と再生の未来に~」(中段中)、「彩の幸福I~平和と再生の未来に~」(中段右)、「サクラまうII」(下段左)、「にゃんだふる」(下段中)、「彩の幸福III~平和と再生の未来に~」(下段右)

 石川美穂子さんの作品も展覧会のタイトル通り春らしくて爽やかだ。

岡本真美 (左から)「はなひらく」、「春をまねくねこ」、「山のふくろう」、「ふたりー浮世絵ちゅーりっぷ」、「真珠の耳飾り」

 岡本真美さんの作品はいずれも色合いが素晴らしい。
 岡本さんは立教大卒、セツ・モードセミナー卒。フリーイラストレーターとして活躍後、画家に。
 国内では銀座、京橋を中心に画廊、百貨店で個展やグループ展を多数行っており、海外でも韓国、ニューヨーク、ロサンゼルス、ベルギーなどでの展示会多数。2023年、アジア平和芸術展inプノンペンにて「NPOひろしまハウス協会賞」を受賞した。

 土屋朝美「春の訪れ」
土屋朝美「福春の中」

 唯一の男性作家で写真で参加した土屋朝美さん。
 土屋さんは今回の作品では他の人のしていない表現をしてみたという。「手すき和紙を使うことで絵画に近い作品を作りましたので、他の作品と比較しても違和感のない写真を表現できました」。
 「また、シルバーマットと言う特殊なペーパーを使い、ペーパー自体をマットにした作品に仕上げてあります」。
 土屋さんの写真は新潟県長岡市2011年発表の切手に採用されたことがある。また、2013年、世田谷美術館の世田谷区写真展で金賞など。

刀根千賀子「ガーベラ娘」(上段左)、「春風」(上段中)、「エンジェル」(上段右)、「福」(下段右)、「春」(下段左から2番目)、「恋」(下段右から2番目)、「来」(下段右)
刀根千賀子「春野」

 とっても爽やかな色使いなのは刀根千賀子さん。「アートは心の必須栄養素」をモットーとしているという。

 北野さほさんは1971年、神奈川県生まれ。現在は大田区在住。2018年、「モノクロームの世界展」のギャラリー国立に初出品。以降、同ギャラリー、銀座中央ギャラリー、銀座GKなどのグループ展に参加。2024年、東京都奨励賞受賞。個展も行っている。

北野さほ「想い」

 片切かすみさんのデジタルアートやセラミックアートも楽しめる。
 片切さんは1960年生まれ。90年、香港にて陶芸を開始。香港、バンコクで24年間、現在は日本に住み、テーマ「優しさの生命力」を独自釉薬と磁器粘土を使って独自の表現手法で制作している。その陶芸作品像から制作したのがデジタルアート作品だ。欧米のコンペティションで入賞多数。

片切かすみ「Camellia I」デジタルアート 
片切かすみ「HWM7」(左)セラミックアート、「HWM6」セラミックアート

 野崎ふみこさんは1979年、小学館少女コミックで漫画家デビュー。漫画家歴45年になる。代表作は「天国堂の喫茶店」「ホスピめし」「たまご定食」「心のイタリアごはん」「神様の贈りもの」(小学館刊)。
 80、90年代に一世を風靡した占い雑誌「My Birthday」(実業之日本社)の表紙を6年半務めた。

野崎ふみこ「わたしの心」 
野崎ふみこ「ドットアートネコシリーズ」 
ギャラリーが入る奥野ビル

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