見出し画像

イエメン・デー in 東京

 長年にわたる政治的・社会的混乱によって多くの国民が困窮しているイエメンを支援するために多くの国々がブースを出してグッズ販売を手掛ける「イエメン・デ―」がイスラム教のモスク「東京ジャーミ―」(東京都渋谷区大山町1-19)で2024年7月13日(土)に開かれた。
 イエメンと銘打たれているが、むしろ多くの友人である国々のブースが目立った。例えば、エジプト、サウジアラビア、シリア、スーダンといった中東諸国からインドネシア、パキスタンやインドといった国々だ。
 かつては東西交易の中継地として栄えたイエメン。だが、20世紀に入ると紅海に面する地域に北イエメンが成立し、19世紀から英国領となっていたアデンは南イエメンとして独立し、社会主義政権となった。
 1990年に南北イエメンが統一したが、その後も争いが絶えず、2015年以降、スンニ派の暫定政権を支持するサウジアラビアと、シーア派武装組織を支援するイランによる内戦が続いている。
 日本の外務省によると、イエメンはアラブの最貧国のひとつで、2015年以降の紛争の激化で石油・ガス収入が激減。人道状況は極めて劣悪におかれており、人口の半数以上が何らかの人道支援を必要としている。
 国連はイエメンを「世界最悪の人道危機」の一つとしている。

 (Today (12th July, 2024)was Yemen's Day, when the events were held at Tokyo Jermy in Yoyogi-Uehara, Tokyo. Not only Yemen but also her friend countries such as Egypt, Saudi Arabia, Syria, Jordan, Indonesia, Pakistan and India displayed foods, drinks, clothes, jewelry and among others. The countries are set to send assitance money to Yemen, which is suffering from civil war-caused ongoing difficulties. The UN views Yemen as one of the world worst humanitarian crisis. More than half her population are believed to need some kind of humanitarian assistance.)

 まず、東京ジャーミ―の1階多目的ホールに入ってみた。バザーが開かれており、様々なグッズが販売されている。
 イエメンの装飾品が展示されているところを見た。

イエメンのブースのひとつ

 イエメンの港湾都市アデンは、対岸のエチオピア産コーヒーの積出港として栄えて、ブランド名となっている都市モカがある。

イエメン・モカコーヒーのブース

 面白い実演販売としてアラビア語の「習字」ブースがあった。例えば、名前をアラビア語で書いてくれるのだ。一件500円だ。

ムスタファさんが私の名前をアラビア語で書いてくれた 
完成しました

 パレスチナへの連帯を示す「Free Palestine」のブースもあった。

「Free Palestine」のブース

 サウジアラビアのブースは香水を展示していた。手首や首筋につけるといいと手本を見せてくれた。

サウジアラビアのブース

 シリアからはスイーツなどが紹介されていた。

シリアのスイーツなど

 エジプトのスイーツもあった。ミニクロワッサン(左)はアラブ諸国共通のスイーツだという。黒く見えるのはチョコレートがかかっているから。マンゴークナーファは昨年からエジプトで大流行していると話してくれた。

エジプトスイーツ 「ミニクロワッサン」と「マンゴーナーファ」

 シール式のタトゥー(入れ墨)も。女性たちが順番待ちで並んでいた。

シール式タトゥーの実演販売

 2階のオープンテラスへ。ここでは軽食とスイーツが販売されていた。

2階のオープンテラスの様子
エジプトのブースで、牛肉を甘辛く味付けてケバブのようにして食べる  
エジプトの他の軽食ブース 
エジプト料理「フシカリ」 マカロニ、短いパスタ、ごはん、レンズ豆、ひよこ豆。その上にトマトソースをかけて食べる 日本人の口に合ういい味だった 
イエメンの軽食ブース 
礼拝堂の入り口 中は撮影禁止

 地下1階には講堂がある。

講堂 
東京ジャーミ―正面

 (冒頭の写真は帯刀など正装したイエメンの男たち)


いいなと思ったら応援しよう!