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ビリー諸川&Boppin Moon①
生涯エルヴィス&ロカビリーの歌手ビリー諸川&Boppin Moonのライブが2025年1月31日(金)、ビリーさんのエルヴィス専門店Cafe LOVE ME TENDER(東京都文京区向丘)で開かれたのを観た。
「どうも皆さんこんばんは。超満員ですね、この店」というビリーさんの挨拶でライブが正式に始まった。
「長女の(岡本)梨沙(りさ)と次女の綾月(あづき)。私、父親のビリーでございます」とバンドの「設定」について説明があった。
そして「Rockin' Daddy」でライブはスタートした。これは1955年のソニー・フィッシャーの曲でのちにカバーされている。。
次はカール・パーキンスの代表曲の一つ「Blue Suede Shoes」。演奏に入る前にビリーさんは「綾月さんに昔オーディションをしたことがあって、カール・パーキンスそっくりに弾いたんです」と当時の驚きを語った。
♪俺のこの素敵な青いスウェードの靴/踊っているからって踏まないでよ♪
綾月さんは内に秘めた音楽への愛情が伺えるもののいたってクールでかっこいい。ビリーさんの手元に目をやりながらギターを奏でる姿もいい。
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歌い終わると「僕は君たち二人の笑顔に救われてる。変わったのはボーカルで年取っちゃったんだね」とビリーさん。
続けては1956年のエルヴィス・プレスリーの歌で彼にとって2枚目のゴールドディスク「I want you I need you I love you」。
「昔はこんなの歌って”I want you I need you I love you”のところでお客さんを指さして歌って、コンサートが終わるとその女(こ)のところに行って「さっき指さしてごめんね」って言うんです。朝起きたらその女が隣に寝てたりして」とビリーさんはジョーク(?)を飛ばした。
次はオリジナル曲で「ブギウギママ」。
ビリーさんは「エルヴィスは1954年7月19日にデビューしたのですが、7月5日に吹き込んだこの曲でロックンロール、ロカビリーの歴史が始まったんです」と話すと「That's alright」を歌った。
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続けてエルヴィスの「Blue Moon of Kentucky」。
まずはオリジナルのビル・モンローによるブルーグラス・バージョンで歌った後、エルヴィスのベーシスト、ビル・ブラックがふざけて演奏したことから出来たロカビリー・バージョンをビリーさんが見事に歌い上げた。
その後はオリジナル曲で「マーマレード・ドリーム」。
ベーシストの梨沙さんがボーカルを務める、ビリーさんのペンによるオリジナル曲「私のダーリン」が続いた。
梨沙さんは歌った「私のダーリン、ウッドベース」と。
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梨沙さんは綾月さんとはある意味で対照的。綾月さんが「静」ならば梨沙さんは「動」で、全身を使ってベースをプレイし楽しさを表現する、同じ音楽好きでもタイプが違うと思った。
ジーン・ヴィンセントの「Peg O' My Heart」。綾月さんのムーディーなギターのイントロで始まり、間奏のギターもムードたっぷりだった。
これは女の子に憧れる男の気持ちを歌っている。
ヴィンセントを続けて彼のキャピトルからの初シングル「Blue Jean Bop」。子どもの頃、よく教会で歌っていたというヴィンセント。成長過程ではたくさんのカントリーを聞き、のちに黒人音楽に感銘を受ける。そうした音楽経験がヴィンセントのオリジナルを醸していったのだ。
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そしてオリジナル曲「Easy Going Star」を演奏した後は本編最後の歌でビリーさん曰く「すごいいやらしい歌」の「Baby Let's play house」。
終わるとお決まりのビリーさんのギターによるアンコールコール。
アンコールの一曲目はオリジナルの「Midnight Train」。最後の最後は「Whole Lotta Shakin' Going on」から「Johnny B Good」ときて再び「Whole Lotta Shakin' Gokng on」に戻り、大団円を迎えた。
とても楽しい1時間半だった。
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