西東京ビートルズ倶楽部
西東京ビートルズ倶楽部(NBC)の寄り合い「トーキングビートルズセッション」が2023年11月25日(土)、音楽カフェ「森のこみち」(西東京市緑町3-4-7)で開かれました。
NBC会長の田中久敏さんがメインスピーカーを務めました。
参加者のリクエストをもとにまず「I saw her standing there」と「Please Please Me」をCDでかけた。本橋圭一さんは「まずハーモニカがいい。イントロがいいし、「カモン・カモン」という掛け合いが力強い。この曲のドラムはずば抜けていいと思います」と話した。
田中さんは次のように解説した。「ヘレン・シャピロがメインのツアー中でしたか、無理やり一日空けて、わずか一日で録音したアルバムが『Please Please Me』なんです。スタッフがランチに行くと言っても、4人は残って牛乳を飲みながら作業を続けました。ロック魂満載のアルバム」。
次に「She loves you」をみんなで聞いた。「これはもう完璧な曲。一番完璧だと思います。ジョンとポールのハーモニー、ジョージのギター、リンゴのドラム。73年、小5の時にEdwinのCMでこの曲のカバー曲が流れるのを聞いて衝撃を受けて、それ以来ビートルズファンになりました。今年の赤盤のこの曲は少しくぐもっているなと思いました」との意見も。
本橋杏珠さんは「エヴリーブラザースなんかに影響を受けているんだろうけど、ビートルズ自分たちのサウンドになっていますね」と話した。杏珠さんは小学生5年生で現在11歳、お父さんの圭一さんと参加した。
「Anna」が次の曲。田中さんによると、オリジナルでピアノで弾いているところをジョージがギターで弾いている。「ピアノとギターだと違っていて、ギターだとロックっぽくなる」。
杏珠さんのリクエストの一つ「Everybody's trying to be my baby」がかかった。「めっちゃエルビスっぽい曲ですね。やっぱりビートルズの歌のほうがカール・パーキンスの(オリジナル)バージョンよりいいです」。
田中さんは「エコーが深めにかかっています。エルビスも最初の頃によくやっていますが、カントリーだともっと地味になります」と話した。
「Here there and everywhere」が続けての曲だった。「今までのリマスターだと音が開いている感じだったけれど、昨年の『Revolver』のリミックスだと音がセンターに寄っていました」とマニアックな声も出た。
「ポールのダブルトラックの広がりが狭くなっているような気がします。ジャイルズ・マーティンは分かっているのかなって思います」。
杏珠さんは一言「普通にいいと思います」。
ここで67年のシングル両A面2曲をかけたー「Strawberry Fields Forever」「Penny Lane」。そして最後はビートルズ時代のジョージの代表曲の一つ「While my guitar gently weeps」。
本橋圭一さんは「娘と映画「Concert for George」を観に行って、いい歌だなって思いました。エリック・クラプトンも好きだし。ビートルズでジョージが歌っているのは珍しいけど、その中でも特にいい曲」と述べた。
杏珠さんは「『Anthology3』のアコースティックギターのが美しいからいい」と通な意見を開陳した。
続けて「Nowhere Man」がかけられた。
ここからはライブコーナーとなり、田中さんと篠塚さんがNBCのテーマ曲「We are the Beatles Club Band」でスタート。
「I'll be back」が歌われたが、その前に田中さんは「メジャーとマイナーが行ったり来たりする特徴的な曲作りをしています」。
続く「Nowegian Wood」には杏珠さんも参加した。
最後はまた2人になって「間奏のピアノを無理やりギターでやろうっていう無謀な挑戦」(田中さん)だといって「In my life」を演奏した。
およそ2時間の地元のビートルズファンの集いは幕を閉じた。