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水木しげるの妖怪
テレビアニメで広く知られるようになった「ゲゲゲの鬼太郎」。目玉おやじ、ねこ娘、子泣きじじい、一反もめん、ぬりかべ、あかすりなどすぐに思い出せるだけでもこれだけの妖怪の名前が出てくる。
作者である水木しげるさんのおかげである。
そごう美術館(横浜市西区高島2-18-1そごう横浜店6階)にて「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」が1月20日(土)より3月10日(日)まで開催される。
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同展では、水木さんの妖怪画100点以上が一挙に公開される。また、妖怪画を描く際の参考として収集した書籍や関連資料、妖怪文化人の系譜と著作なども展示される。
妖怪画制作の具体的手法に注目し、水木さんの豊潤な作品世界を解き明かす内容となっている。さらには妖怪への思いを話す水木さんのインタビュー映像を見ることも出来る。
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〇第1章「水木しげるの妖怪人生」ー水木しげるの「妖怪に興味を持つようになった幼少期の境港時代」「生死を彷徨った従軍時代」「貧困の貸本漫画家から一躍人気漫画家となった時代」を通して、水木さんがなぜそれほどまでに妖怪に拘り続けたのか、その理由の片りんを探る。
〇第2章「古書店妖怪探訪」ー水木さんは神田の古書店街を頻繁に訪れ、妖怪に関する書籍を探して研究、制作につなげていた。本章では、古書店で購入した鳥山石燕の「画図百鬼夜行」や柳田國男の「妖怪談義」をはじめとする水木さん所蔵の妖怪関連書籍の展示と、それらを手がけた絵師や研究者など妖怪文化人について紹介する。
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〇第3章「水木しげるの妖怪工房」ー水木さんは晩年までに1000点近くの日本の妖怪を描いた。それらには必ず根拠となるものが存在した。昔の絵師が描いた形のある妖怪については、そのデザインを尊重し、民間伝承の言葉や文章だけの形のない妖怪に関しては、様々なものからヒントを得て姿を与えて、さらに妖怪の実在感を出すためにその背景を描きこんだ。本章では、水木さんの妖怪画の制作手法を「絵師たちからの継承」「様々な資料から創作」「文字情報から創作」の3パターンに分けて考察する。
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〇第4章「水木しげるの百鬼夜行」ー水木さんの妖怪画を存分に味わえるように、「山」「水」「里」「家」、それぞれに棲む妖怪ごとに展示する。
開館時間は午前10時から午後8時で、入館は閉館の30分前まで。ただし、そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合がある。
会期中は無休。入場料は一般1600円、大学・高校生1400円、中学生以下無料。前売りはそれぞれ1400円、1200円。
問い合わせは045-465-5515まで。そごう美術館の公式サイトは https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/
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