誕生70周年「ミッフィー展」
うさぎの愛らしいキャラクター。ミッフィー(うさこちゃん)が生まれてから70年。2025年4月23日(水)から5月12日(月)まで「誕生70周年記念ミッフィー展」が東京・松屋銀座で開かれる。
オランダの絵本作家、グラフィックデザイナーのディック・ブルーナ(1927-2017)が描いた「うさこちゃんおとまりにいく」(88年)の原画が初めて日本のファンの前にお目見えする。
また、「うさこちゃんとたれみみくん」(2006年)を含む、ミッフィーシリーズの絵本全32作品の原画などが初めて勢ぞろいする。
計200点超の作品や資料が展示される予定だ。
ブルーナは1927年、オランダ・ユトレヒトで生まれた。
絵が好きな大人しい少年だったという。中学時代に父のレンブラントやゴッホの画集に触れ、強い影響を受けることになる。そしてデザイナーのもとで基本を学びつつ油絵を描くようになった。
高校を退学し、本格的に絵の世界へ。
ブルーナの父は出版社を継がせるつもりでいたが、説得してアーティストとしての道を歩み出し、徐々に自分のスタイルを身につける。
父のブルーナ社の専属デザイナーとなり、本の装丁の仕事に取り組む。
1953年にイレーネと結婚、初の絵本「りんごちゃん」を刊行。
その後、うさぎが主人公の字のない絵本を刊行し、子どもたちに人気となる。1959年には手法を変え、「りんごちゃん」を描き直す。
1963年、以前手がけた本を描き直し、各国語に翻訳され、日本でも「ちいさなうさこちゃん」として世に出る。
1975年にブルーナ社を退職。
2006年、「ディック・ブルーナ・ハウス」がユトレヒトにオープンして、ブルーナの作品が常設展示される。
2017年2月16日、ユトレヒトにて老衰で死去。享年89歳。
「ミッフィー展」は全国を巡回する。
〇 2025年7月23日(水)~8月11日(月・祝)
大丸ミュージアム神戸
〇8月14日(木)~9月1日(月)
大阪・大丸ミュージアム梅田
〇9月13日(土)~11月4日(火)
横浜・そごう美術館
〇12月6日(土)~2026年1月18日(日)
名古屋・松坂屋美術館