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ボズ・スキャッグス@東京
日本ではAOR(Adult-oriented rock)と呼ばれるお洒落な音楽のアーチストとしてもっぱら知られているボズ・スキャッグス。音にうるさいボズのバックバンドから生まれたのがロックバンドTOTOである。
そのボズが22回目の来日中。2024年2月21日に東京ドームシティホールで行われたコンサートを観た。
冒頭はボズの代名詞ともいえるようなAOR、そうお洒落なサウンドが2曲続いた。まずは70年代の楽曲「Sierra」。そして「Miss Riddle」。
3曲目に2015年の『A fool to care』からの「Last Tango on 16th Street」。やや馴染の薄い曲が続いた。
ここでボズの曲でも人気が高い一曲「Jojo」。イントロのリフが始まるや歓声が上がった。1980年のヒットアルバム『Middle Man』からだ。
このアルバムのジャケットもオシャレだった。膝枕するボズが煙草を吹かす写真。裏面は女性の大股開きのアップで話題を呼んだ。
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続くは2018年の『Out of the Blues』より「The feeling is gone」と「I just got to know」が演奏された。
ボズは一曲ごとにギターを替えていく。
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ここで登場したのは1974年の「Slow Dancer」。
もう一曲『Out of the Blues』から「Rock and Stick」。
ほとんどトークなしできたボズだが、まとまった話はここだけで、元旦に起きた能登半島地震の被災者のための募金箱をロビーに設けたと話し、支援を観客に呼びかけた。
ここで名盤『Silk Degrees』(1976)から「It's over」そして「Harbor Lights」がしっとりと歌われた。
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続いてもバラードで映画「Urban Cowboy」で使われた「Look what you've done to me」が披露された。
ここで「Radiator 110」などブルースを2曲続けた。
本編最後の曲は『Silk Degrees』から「Lido Shuffle」だった。
ここからアンコールで、『Silk Degrees』の冒頭を飾っていた「What can I say」。次も同じアルバムから人気曲「Lowdown」。
次の曲に入る前にボズはギターを置き、指を一本立ててマイクの前に進んだ。歌ったのは同じアルバムからの「We're all alone」だった。
これこそボズという名曲だ。
一旦ステージを去ったボズたちだが、再び戻って2回目のアンコールは『Middle Man』からアップテンポな「Breakdown Dead Ahead」で、会場は大いに沸き、観客は立ち上がって声援を送った。
80歳になるボズの歌声に衰えはなく、バックの演奏も素晴らしかった。こうして約2時間のコンサートは幕を下ろした。