異端の奇才ビアズリー大回顧展
ろうそくの光をたよりにして精緻な線描や大胆な白と黒からなる洗練された作品を描き続けた早逝の画家オーブリー・ビアズリー。
19世紀末に欧米を騒然とさせたビアズリーの歩みをたどる「異端の奇才ーービアズリー展」が2月15日(土)から5月11日(日)まで東京・三菱一号館美術館(東京都千代田区丸の内2-6-2)にて開催される。
英ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)との共同企画だ。
マロリー著「アーサー王の死」やワイルド著「サロメ」をはじめとする挿絵や希少な直筆の素描に加えて、彩色されたポスターや同時代の装飾などおよそ220点が展示される予定だ。うち約50点が直筆。
同美術館のホームページによると、ビアズリーは1872年、英ブライトンで誕生。16歳でロンドンに出て、保険会社で働くかたわら、独学で絵を描き続けた。ワイルド著『サロメ』(1894)の挿絵で成功するが、翌年にワイルドの同性愛裁判が起こると、その余波で仕事を失う。
ゴーティエ著『モーパン嬢』(1898)の挿絵などで新境地を見せるが、持病の結核が悪化し、1898年に25歳で他界。
開館時間は午前10時から午後6時。祝日を除く金曜日と会期最終週の平日、第2水曜日、4月5日は午後8時まで(入館は閉館30分前まで)。
休館日は月曜日。ただし、5月5日は開館。
観覧料金は一般 2300円、大学生1300円、高校生1000円。