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木村充揮&エディ藩

 東西ブルース対決。東は元ゴールデン・カップスのギタリスト、エディ播さん。西は憂歌団のボーカル木村充揮さん。その2人が2023年12月14日(木)、ライブハウス「7th AVENUE」(横浜市中区山下町252グランベルヨコハマビルB1)で演奏した。
 定刻の午後7時半になって音楽が流れると会場から拍手が起こった。赤いシャツにハンチングを被った木村充揮さんが登場した。
 エレクトリック・ギター一本で歌い始めたのが「Georgia on my mind」。
 「俺の村では俺も人気者」を続けて披露した後に「みなさんこんばんは。それではさようなら。好きにやります。ダラダラやります。みなさんも好きなように楽しんでください」と”宣言”した。
 木村さんが次に歌ったのは「Kind hearted woman」。

童謡「赤い靴」?
 すると突然、童謡「赤い靴」を弾き始めた。「よかったら皆さんも一緒に歌いましょう」。客席から唱和する声が。
 ここで木村さんは一杯目のアルコールのお代わり。内田さんがいうところの「7thのボス」が並々とつがれたグラスを持ってきた。
 そして「窓を開ければ港が見える」と口ずさむや間髪入れずに「どこに窓があるんじゃい」。そして即興歌「窓が開かない」。
 木村さんはそれから、「Let it shine」「When the saints go marching in(聖者の行進)」ー2杯目のお代わりー「Summertime」と続けた。
 木村さんは大阪のルーツについて語り始めた。「ルーツってクンタ・キンテ。知ってる人は知ってるけど、知らん人は知らん」とテレビ・ドラマの主人公だった黒人奴隷の名前を出しての、またまたのジョークだった。
 「ぼくは生野区っていう高級住宅街ですね。こどもの頃から水道、ガス、電気みんなありましたね。高級(硬球)もあるけど軟球もあるしソフトもある」と続けざまにかましてくれた。観客は沸いた。
 次に披露したのは「おいら野良犬、生きてやる、寂しかねえ、谷間の月見て、吠えるのさ」という歌詞が印象的な「野良犬」というナンバー。
 ここでハーモニカの皆川和義さんを紹介した。ここからは皆川さんのハーモニカも加わっての演奏となった。
 アルコールを再度お代わりした後、木村さんのステージの締めくくりは「Tennessee Waltz」の熱唱だった。

 後半はエディ藩さんが満を持してステージに上がった。
 まず弱音を吐露した。「最近身体が動かない」。しかしエディさんは付け加えた「でも頑張ってやってみるのでお楽しみください」。
 1曲目は「中村裕介さんと一緒に作った曲です」との紹介で「LonelyNight Lonely Blues」をアコースティック・ギターで歌った。エレクトリック・ギター、キーボード、パーカッションの3人も一緒だ。
 「GS(グループサウンズ)の仲間と話していると、医療、病気の話しかしませんね。でも命ある限りやっていきたいと思います」とエディさん。
 次はエディさんが自分の故郷を歌った「Back to China Town」。
 「この頃になるとまた今年もクリスマスだなって。今年はクリスマス・ライブはやりませんが、この席ではチャーリー・ブラウンとかが歌ったナンバーを。ブルースには珍しいクリスマスの歌です」とエディさんが説明をした後に歌ったのは「Please come home for Christmas」。

ゴールデン・カップスのナンバーも
 続けてゴールデン・カップス時代のシングル曲「銀色のグラス」。
 エディさんは、人生は一回限りだけど違う人生もあったのかとか時には考えるという話をした。歌ったのは「Another Better Day」。これはエディさん20年ぶりのフル・アルバム(2004)のタイトル曲だった。
 「もう30年若かったら昔のお兄さんお嬢さんたちに差し上げたいと思います」と言って「Love letter straight from your heart」を歌った。まさしくエディさんから観客への「ラブレター」だった。
 「Midnight Train」を歌い終わると、エディさんは木村さんを呼んだ。
 横浜なのでと2人で「横浜Honky Tonk Blues」を交互に歌った。途中、ハーモニカの皆川さん、キーボード、エレクトリック・ギターのソロ演奏があった。「One Scotch, One Burbon, One Beer」が続き、これで終演かと思いきや、木村さんが「エディさんつきあってください」。
 エディさんと木村さんが相談して最後の曲として選んだのは「Summertime」だった。




 

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