クミコ&タブ純シャンソンの夕べ
「昭和歌謡とシャンソンの夕べ クミコ~featuring~タブレット純」が2024年4月16日(火)、東京・有楽町の「I'm a show」で開かれた。
定刻になるやステージのピアノ、ベース、ドラム、キーボードが「銀座カンカン娘」などを演奏すると、まず登場したのはタブレット純さん。
歌ったのは「有楽町で逢いましょう」。途中「クミコとタブ純の合言葉 有楽町で逢いましょう」と歌詞を変えて歌った。
そしてクミコさんが現れた。守屋浩の「僕は泣いちっち」。
ここで二人のMC。タブ純さん「僕のプロポーズから実現したコンサートです」「プロポーズ?」「あっ、アプローチでした」。
マチャアキの「街の灯り」も
タブ純さんはクミコさんのことを「歌っているのを見ていると大人のじめっとした、もずくのような人だと思っていたんですけど、そしたらチャキチャキの三河屋さんみたいでした」と話した。
ここでタブ純さんは水原弘の「君こそわが命」を歌った。
続けて「コモエスタ赤坂」と「別れのサンバ」。
ここからクミコさんで島倉千代子の「からたちの花」と「乙女のワルツ」を続けて歌った。再びタブ純さんがステージに現れて特捜最前線のエンディングテーマ「私だけの十字架」。
次にクミコさんが「匕首マック(Mac the knife)」のメロディーで阿部定のことを歌った。これはアングラ劇団「黒テント」の「阿部定の犬」という作品の劇中歌だったという。タイトルは「お定のモリタート」。
タブ純さんは堺正章の大ヒット曲「街の灯り」を歌った。
第1部の締めくくりは二人のデュエットで松尾和子とマヒナスターズの「再会」だった。
「原点はシャンソンだった」
休憩を挟んでスタートした2部はクミコさんの「The water is wide」。シャンソンを続けて「アプレトア」「帰り来ぬ青春」「時は過ぎてゆく」「私はあなたのもの」。
そしてタブ純さんが登場するが衣装を変えて真っ赤なドレスに頭に大きな赤い花をつけていた。歌うは「サントワマミー」。
ここでタブ純さんとシャンソンとの関りについての話があった。「僕が初めて人前で歌ったのはシャンソンだったんです。当時渋谷にあった戸川昌子さんの青い部屋に通ったこともありました」。
「原点は思えばシャンソンだったんです」。
そしてタブ純さんはジョルジュ・ムスタキの「ある日恋の終わりが」を大塚博堂さんの訳詞で歌い上げた。
予定調和で終わらせないタブ純
ここでクミコさんが戻って来た。「シャンソン界の巨人」「大きな星」である美輪明宏さんの作品だとことわって、クミコさんは2曲続けて歌ったー「ヨイトマケの唄」「ボンボヤージュ」。
そして「自分自身にはない世界を歌った唄」だと紹介して「幽霊」を本編最後の唄とした。
アンコールは幕が開くやいきなり金のパンツ姿のタブ純さんがスタンドマイクを持って熱唱する西城秀樹の「薔薇の鎖」だった。
左右に走り回るタブ純さんに会場も驚くやら喜ぶやら。
歌い終わると次の曲のイントロが始まるがクミコさんは笑いをこらえながら登場して「愛の讃歌」を披露した。
タブ純さんとクミコさんのトークとなるが、クミコさんは金色のパンツにやはり注目していた。タブ純さんは「以前はみ出したことがあったので、今日は前張りを貼って押さえてあるので大丈夫です」と。
最後の最後はクミコさんが初めて買ったレコードということでタイガースの「君だけに愛を」を2人で熱唱した。
予定調和で終わらない、終わらせないタブ純さん。彼?の真骨頂を見た思いだった。タブ純さんそしてクミコさん、本当に歌が上手い、それだけでなく心がこもっている歌唱のお二人のショーを堪能した。