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今再び「覇王別姫」

 1993年の第46回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞(最高賞)を受賞した伝説の中国映画『さらば、わが愛 / 覇王別姫(はおうべっき)』が、主演した香港のトップアイドルだったレスリー・チャン(張國榮)の没後20年となる2023年、4Kで鮮やかに蘇る。
 2023年7月28日(金)に角川シネマ有楽町、109シネマズプレミアム新宿、グランドシネマサンシャイン池袋ほかで公開される。
 日中戦争や文化大革命などを背景に、時代に翻弄される京劇役者の人生を通して、チェン・カイコ―(陳凱歌)監督は近代中国50年の歴史を描き切った。原作はリー・ピクワー(李碧華)の同名小説。
 京劇の女形・蝶衣を演じたのはレスリー・チャン。小楼には中国生まれのチャン・フォンイー(張豊穀)。菊仙を中国出身の実力派女優であるコン・リー(俐)が演じた。

 1920年代、中国・北京。女郎の私生児である小豆子は京劇俳優養成所に連れてこられる。一旦は入所を断られるものの、母親に捨て置かれる。娼婦の子どもだとしていじめられる小豆子を先輩の石頭が常に助けてくれた。小豆子は親切にしてくれる石頭に同性愛的感情を抱くようになっていく。
 小豆子、石頭は成長し、それぞれ程蝶衣、段小楼という芸名を名乗るようになる。そして2人は、項羽と虞美人を描いた京劇作品「覇王別姫」で共演してスターの座を射止めることになった。
 蝶衣の麗しい舞台姿はパトロンに彼の身体を求めさせた。小楼はやがて女郎の菊仙と結婚。蝶衣は菊仙に敵意を抱くなど、彼らの間は複雑な心模様の関係へと発展していく。そうこうするうちに小楼はコオロギ相撲賭博におぼれるようになり、一方の蝶衣もアヘンの虜になってしまう。
 そして、さらなるドラマが待ち受けているのだが・・・

 「さらば、わが愛/ 覇王別姫」はパルム・ドール賞のほかにもゴールデングローブ賞、LA批評家協会賞の外国映画賞など多数の賞を受賞した。コン・リーはNY批評家協会賞の最優秀助演女優賞に輝いた。

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