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オーガニックフェスタ㊤

 2024年10月5日(土)、オーガニックフェスタが井の頭公園で開かれた。㊤では化学物質過敏症(CS)についての講演、㊥では出店の様子、㊦では黒焼療法についての講演をレポートする。
 まずはCS(化学物質過敏症)支援センター事務局長を30年にわたり務めている広田しのぶさんによる「人体の仕組みを破壊する合成化学物質」と題した講演を紹介していきたいと思う。
 まずは広田さんがこの問題に取り組むきっかけから話し始めた。娘さんの職場がリフォームして、その後彼女の調子がおかしくなったという。
 関節の痛みなどから始まって、そのうちにうつの症状が出て、精神科に行ったが、原因はわからず、薬を処方されてきた。
 薬を飲んでもよくならず、不眠にもなっていった。広田さんは自力でいろいろと調べ北里大学の石川哲先生(のちに名誉教授)の論文と出会った。「まさにCSの話だった」と広田さんはいう。
 「子どもを守らなければならないと本当に思いました。それでこの問題に関わるようになったのです」。
 広田さんはいう「ほとんどの医者はCSのことは分かりません。そんな病気はないし、教わっていないから、ないのだというのです」。
 その最たるものが発達障害だと広田さんは指摘する。

合成洗剤は即刻やめてください
 「合成洗剤ですが、即刻やめてください」と訴えた。
 広田さんによると、すぐに症状は出なくとも、皮膚からしみ込んで細胞に達して中のミトコンドリアを痛めつける結果、免疫力を低下させる。
 「ボディシャンプーなんて最悪。乳液、クリームなど化粧品もそう」。
 また今問題になっているのは柔軟剤だという。
 大型のコインランドリーの周辺での理由がわからない体調不良が増えていると広田さんは話す。石けんってのは動物、植物の油脂ですが、合成洗剤は石油由来。人間には合成洗剤はやめてほしい」。
 石川先生が言っていたことですが、「食べ物についても使われている化学物質のことを考えないととんでもない目にあう」と広田さん。
 「心身の両方が痛めつけられる。体なら分かるが、心だと分かってもらえない。人間には喜怒哀楽がありますが、怒ってもぐっとこらえて我慢をすることが出来るのは人間の中の酵素の働きがあるからです」
 「しかし、食べ物によってはその酵素が壊れてしまう。すると怒りが抑えられなくなって、いわゆる”キレる”という状況になってしまうのです」
 「アメリカでよく銃の乱射事件がありますが、犯人の職業や家庭をみると何かで怒ると抑えられなくなってしまう」のが分かるという。
 食べ物一つと言っても「事件や事故に関係してくるのです」。
 塗装現場も危ないという。
 「シリコン系ならば大丈夫ですが、ウレタン系が危ない。でもウレタン系のほうが長持ちするので業者は使いたがるのです」。

酵素が壊れると人間の精神がやられる
 「子どもは6歳までに神経系の90%が出来上がるといいます。だから特に子どもは気をつけないといけない。人間の酵素を壊すものは人間の精神をダメにする。事件や事故と関係してくる」
 「みんなで考えなければいけない。自由って大切だけど、金儲けのことだけ考える自由じゃ困ります。子どもが健やかに暮らせる社会でなければいけません」と広田さんは力を込めた。
 最後に断言はしないものの広田さんは化学物質とLGBTが急増していることが関係している可能性を示唆した。
 20-30年前、アメリカのフロリダ州の湖のワニがおかしくなって、オスでもなければメスでもなくなってしまった。調べてみると湖に有機塩素系の薬品が流入しており、また上流の農薬工場でも事故があったのだという。
 広田さんはLGBTの人たちの人権などが尊重されるのは当然だとしたうえで、アメリカでワニに起こったことが「人間にも起こってもおかしくないと思いました」と話した。
 


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