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セピア色歌謡曲ライブ!

 2024年7月27日(土)に「恵比寿JAN KEN PON」(東京都渋谷区恵比寿南1-4-5ユニカムビル4F)で開かれた「セピア色歌謡曲ライブ!」に出演したユニット「エニシゴーZ」を観た。
 ボーカルが大沼美和子さん、キーボードが吉田枝里子さんのユニット。
 和田アキ子の「古い日記」でスタート。
 はねるようなキーボードの音にのって迫力あるボーカルを聞かせる。
 続いては山本リンダの「狙い撃ち」だった。

大沼美和子さん


 歌い終わると大沼さんが話し始めた。
 「私たち高校の同級生なんです。でも一度も同じクラスになったことがない。なんで仲良しになったかというと、西武新宿線のどん詰まりに本川越という駅があるんです」。
 「一番前の車両に乗って降りるとそこに改札があるんです。二人ともギリギリガールでドアが開いたらすぐにダッシュする仲間だったんです」。
 すると吉田さんが「一緒に汗を流したんです」と返した。
 そうして仲良くなったのだという。
 そして次の曲の説明に入った。研ナオコの「噂の男」。
 「昔の曲ですが、私の世代では「8時だヨ!全員集合」の中でよく研ナオコさんが歌っていて二人ともよく記憶に残っていたんです」(大沼さん)。
 続いては青江三奈の「伊勢崎町ブルース」。
 大沼さんは「とても難しい曲」だという。
 「ジャズなんですよね。川内康範さんの歌詞がすごくよいので、情景を思い浮かべながら聴いていただければと思います」。
 演奏が凝っていた。一回ブレークが入った後、テンポがアップし、大沼さんは「鳴り物」を手に歌った。そして再びセクシームードに転じたのだ。


 歌い終わると大沼さんは汗をぬぐう真似をして「一番心配だったのが終わった」と安どの表情を浮かべた。
 そして再び二人の思い出話となった。
 「ここにいる枝里子さんはジャズ研で紅一点だったんです。このままではジャズ研の合宿に行けないって」と大沼さんが回想した。
 吉田さんは「私のバンドに彼女が入ったんです。19歳の時でした。私としては合宿に一人で行けないので美和子さんがつきあってくれたというわけです。大学は違ったのですが、いわば音楽の恩人です」と話した。
 大沼さんはジャズの道に入れたことを感謝していると言った。
 吉田さんによると、ユニット名「エニシゴーZ」というのは「Anything goes」つまり「なんでもあり」から来ているのだという。
 「小泉今日子のみのがしてくれよ!っていう歌の最初のほうで「何でもありの世の中よ 気にせず進め乙女よ」って前向きな歌詞が続くんです」と吉田さんは説明して、それで「なんでもあり」の連想となったという。
 大沼さんが「今時ZをつけるならマジンガーZがいいなって」というと間髪入れずに吉田さんが「今時はももいろクローバーZです」と反応するや会場が笑いに包まれた。
 ここで卒業生を送る会の時に大沼さんが八代亜紀の「雨の慕情」を歌ったという思い出話になり、ワンフレーズだけ披露した。

吉田枝里子さん


 歌に戻ってしばたはつみの「マイ・ラグジュアリー・ナイト」の前に吉田さんがコメントした。
 「車のコマーシャルに使われていました。77年のことです。私、松崎しげるのファンなんです。ディナーショーとか黒フェスとか行ってるんです。なんで77年って覚えているかっていうと、彼が「愛のメモリー」で紅白歌合戦に初めて出たのが77年で、その時の対戦相手がしばたはつみの「マイラグジュアリーナイト」だったからなんです」。
 締めくくりは八神純子の「パープルタウン」だった。
 ほぼキーボードに専念していた吉田さんがコーラスをつけた。
 途中から手拍子が沸き上がり、盛り上がりのうちに幕を閉じた。

 「パープルタウン」をはもる二人



 

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