細川護熙 京洛の四季
第79代総理大臣を務めた細川護熙。1998年、60歳を機に政界を引退した後、作陶や書画、油絵などの創作活動を開始した。近年は奈良・薬師寺慈恩殿「東と西の融合」障壁画や京都・龍安寺「雲龍図」襖絵など、大型障壁画の制作に数多く携わっている。
東京・銀座の「ポーラ ミュージアム アネックス」(東京都中央区銀座1-7-7POLA銀座ビル3F)にて、2023年10月15日(日)まで展覧会「細川護熙 京洛(けいらく)の四季」が開催中だ。
本展では、2014年京都・建仁寺塔頭(たっちゅう)正伝水源院へ奉納された「四季山水図襖絵」を展示している。
「知音(ちいん)」、「渓聲(けいせい)」、「秋氣(しゅうき)」、「聴雪(ちょうせつ)」から成る全24面の襖絵には、京の四季折々の遠景が主に墨でもって、ときに淡い色あいを添えて描かれている。
細川さん初期の襖絵の外部での公開はおよそ10年ぶりになる。
さらには、蓮や花と虫をモチーフに、ここ数年制作を続けている漆絵作品も紹介している。
細川さんは、自身の感性は「基本的にはこどもの頃に木のぼりをしたり、朝、散歩がてらに日の出を見たり、月を眺めたり、路傍の草花を愛でたり、音楽を聴いたり、鳥の声や虫の姿に興味を抱いたりー。多くはそういうことから育まれてきたのだと思います」という。
会期中無休。入場無料。午前11時から午後7時まで(入場は午後6時半まで)。問い合わせは050-5541-8600(ハローダイヤル)まで。