元日の反貧困ネットワーク
生活が困窮している人たちにとって年末年始すなわち年越しは辛いものだ。普段過ごしている図書館など公共施設が閉まってしまい、いつにも増して食べ物に困ることもあるからである。
そこで2025年1月1日(水・祝)に反貧困ネットワークセンター(東京都新宿区西早稲田2-4-7東京DEW)で「大人食堂」を開いた。
食べるものに困っている子どもや母子家庭の人たちに無料ないし安価で食事を提供する子ども食堂の大人版というわけだ。
正午から午後5時までにのべ280人が訪れた。
1階で料理が提供され、1階と2階でみなが食事をしていた。
提供されていたのはスリランカの野菜スープ、カレー、韓国のお餅トックが入っているスープ。それにお正月らしくなます、サトイモの煮物、カブと柚子の漬物、小松菜の和え物などだった。
また生活、医療、法律などの相談も受けていた。
3階では反貧困ネットワークが毎週水曜日に開いている交流スぺ―ス「ちゃんぽら」が設けられていた。居場所を提供する狙いがある。
ここでは温かいウーロン茶と紅茶がセルフサービスで提供されており、机の上にはお菓子が並んでいて自由に食べることが出来た。
また、おもちゃも用意されており、この日は3歳の女の子が、母親が見守るなか、楽しそうに遊んでいた。
そして元日のスペシャルとして、中国人青年による二胡の演奏があった。二胡の演奏経験は15年ほどになるという。この日は3回二胡を弾いたが、曲目は「川の流れに身をまかせ」「夜来香」「島唄」「いい日旅立ち」「涙そうそう」などだった。
また書初め体験をしてもらう狙いだろうか書道コーナーも設けられていた。みな思い思いに筆を走らせ、アラビア語、英語の作品があることから分かるようにまさに多様性を反映していた。
とりわけ目を引いたのは入管への痛烈な批判が書かれている書で、一番下には名古屋入管で亡くなった(殺された)ミャンマー人女性ウィシュマさんの名前があった。
れいわ新選組のやはた愛・衆議院議員も駆けつけ書初めに挑戦していた。
問い合わせは℡070-8920-7559(ヒラタ)まで。あるいはメール(s.hira@hanhinkonnetwork.org)まで。