ハープと楽しむX'masソング
クリスマス本番を控えて、クリスマス・ソングの数々を吟遊詩人ハープ、アイリッシュハープ、グランドハープとともに、みんなで楽しもうというコンサートが開かれた。
日本におけるハープ奏者の第一人者、菊地恵子さんによるイベント「ハープと楽しむクリスマス・ソング」が2023年12月23日(土)、「ギャラリー青らんぎ」(東京都小平市小川町2-2051)で行われた。
最初に演奏されたのは、お互いの幸せを願う想いを込め、イングランドの伝統曲「クリスマスおめでとう」。
菊地さんは金色で一番大きなサイズのグランドハープから演奏をスタートし、アイリッシュハープ、吟遊詩人ハープと続いた。
続けてドイツの楽曲「もみの木」とウェールズ民謡「ひいらぎ作ろう」を同じくグランドハープで奏でた。
この後、膝の上に載せて弾く小さな吟遊詩人ハープを調律して「ジングルベル」。吟遊詩人ハープの次は、34弦の中型サイズの赤い色ハープ。そしてグランドハープへと続いた。
ハープを弾きながら菊地さんは会場の歌声を促した。
次は「もろびとこぞりて」をグランドハープで。そしてイギリスで伝わる古いクリスマス曲「神の御子は今宵しも」。これも3種00類のハープで音色の違いを楽しめた。グランドハープはクラシックによく合う。
「牧人ひつじを」。続くは「きよしこの夜」で、この有名曲は「教会のオルガンがネズミに齧られたせいで故障してしまい、急いでオルガン奏者が作曲してギターで演奏されたという。
さてコンサートに戻る。この日、用意されたハープは4台。
一番大きいのが「グランドハープ」で、7本のペダルと弦47本、音域は7オクターブ。あとは中ほどのサイズが2台。34本の弦からなり、6オクターブの音域のハープだ。そして一番コンパクトなサイズが「吟遊詩人ハープ」で、21弦、音域は3オクターブ。民族音楽的なものの演奏に向く。
ここから後半となって「コヴェントリー・キャロル」。英国の16世紀にさかのぼるクリスマスキャロルである。グランドハープを使った。
同じグランドハープを使って「久しく待ちたし」。音の強弱、いいかえれば音のメリハリが際立って聞こえた。
続いて「御使いうたいて」。これは「グリーンスリーブス」と同じメロディー。グリーンときたが、菊地さんは言う「クリスマスですので、赤いドレスを選んでみました」。
懐かしい「蛍の光(美しい10代)」をグランドハープで聴かせてくれた。「日本ですと暫く会う機会がない印象の曲として捉えられていますが、スコットランドではまたすぐお会いしましょうという感じです。」。
トータルで1時間45分の演奏会だった。
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