Interview by KUVIZM #2 BST(ラッパー、ビートメイカー、動画クリエイター、お笑い芸人)
ビートメイカーのKUVIZMが、アーティスト、ビートメイカー、エンジニア、ライター、MV監督、カメラマン、デザイナー、レーベル関係者にインタビューをする"Interview by KUVIZM"。
第2回は、ラッパー、動画クリエイター、お笑い芸人等多岐にわたって活動するBSTさんに、地元時代から近況、活動で意識していることなどをうかがいました。
【about BST】
ラッパー、ビートメイカー、動画クリエイター、お笑い芸人。
YouTubeチャンネル登録者数7.78万人(2021年11月5日時点)。
アーティストとしての活動と並行し、動画クリエイターとしてクリエイターに向けた「物申す」シリーズや、リアクション動画「仕方なく聴いてみた」シリーズ、アーティスト活動の過程を映す「ラッパーとして生きる」シリーズがYouTube等で好評を得る。
「仕方なく聴いてみた」シリーズは、内容を評価され、THA BLUE HERBやDef Tech Micro氏といった公式側にピックアップをされている。
お笑いコンビ「ひこひこほのににぎ」としても活動。
YouTubeチャンネル:宅録ラッパー BST
Twitterアカウント:BST
-学生時代
KUVIZM:
出身はどちらですか?
BST:
茨城県西の方、古河市ですね。
UMBのOPENING GAMEが開催されていた街ですね。
KUVIZM:
どんな子どもでしたか?
BST:
小学校に入るくらいまでは、虫捕りとか、レゴブロックが好きでしたね。
学校で友達ができてからは、人を笑わすのが好きになりました。
かけっこで勝てないし、笑わすしかないな、と。
KUVIZM:
部活動は何をしていましたか?
BST:
中学生の時に、柔道をやっていました。
体が固くて、大外刈りしかできなかったです。
その後、筋トレにハマって、サプリを飲んだりもして体質改善をして、20kgくらい痩せましたね。
-お笑い、映像、音楽
KUVIZM:
お笑いはいつから始めるのですか?
BST:
大学に入って受験勉強が終わって、“自分の好きなことやるか!”と考えたときに、“大学でお笑いをやりたい”という気持ちがあって始めました。
大学ではお笑いサークルに入って、漫才もコントもやってました。
高校時代もコント動画を撮ったり、ムードメイカーではあったんですけど、芸事というか、きちんとやりたいなと思ってやってましたね。
大学芸会(全国の大学生のお笑いの大会)に出たりもしました。
KUVIZM:
奥さんもお笑いをやっているそうですが、その頃に出会ったのですか?
BST:
妻は近くの大学で。違う大学の人とシャッフルコンビを組む企画があって、そこで一緒になって出会いましたね。
KUVIZM:
映像制作はどのようにして始めるのですか?
BST:
地元の友達を集めて、安いビデオカメラで動画を録って、年末に”今年のハイライト”みたいな感じで映像を作るの好きだったんです。
それの延長線で、高校1年生くらいから”顔出していい”という友だちを集めて動画を録ってYouTubeにアップするようになりました。
KUVIZM:
当時はどのような動画を作ってたのですか?
BST:
コント動画ですね。
主張のわからないような映画も作ったりもしていましたね。
KUVIZM:
もともと、映画や、映像が好きだったのですか?
BST:
何でもやりたくなっちゃうタチなので。
“俺でもできるんじゃね?”というノリでやり始めましたね。
KUVIZM:
ビデオカメラはご自宅にあったものを使ったのですか?
BST:
買いましたね。(友だちが)誰も買わないから、”俺が買うからお前ら映れ”みたいな感じでやり始めました。
KUVIZM:
映像制作は今に至るまでずっと続けてきたのですか?
BST:
本格的に始めるのは今のYouTubeチャンネルを始めてからでしたけど、それまでは、大学のお笑いで”映像が必要だ”って言われたときは編集したりして、ずっとやってはいましたね。
KUVIZM:
お笑いではどのような映像を作ったのですか?
BST:
陣内智則さんのネタみたいにプロジェクターで映す映像を作ったり、(お笑い)サークルの部長だったので、サークルの勧誘動画を作ったりしてました。
KUVIZM:
音楽に目覚めるきっかけを教えていただけますか?
BST:
最初にハマった音楽がハードメタルで。
中学3年生〜高校1年生くらいなのですが、Mobageに「デスボイス研究会」という”デスボイスで歌ってみた”をみんなで投稿してる場所があって。
デスボイスにも色んな発声の仕方があるんですけど、研究して、ホルモン(マキシマム ザ ホルモン)やSLIPKNOTのカバーをしてました。
高校2年生くらいからニコラップを聴くようになって、Skypeマイクで録音して、REAPER(フリーのDAWソフト)を使ってMIXして投稿していました。
KUVIZM:
ラップをする中でサイファーにも行くようになるのですか?
BST:
高ラ(BSスカパー! 「BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」)や、フリースタイルダンジョンを見て、フリースタイルラップをするようになって、茨城、埼玉、秋葉原のサイファーにのめりこんで週6で車で行ったりしてましたね。
サイファーに行ってできなかったことを、次回うまくなってやるって闘志を燃やしたり。思いついた韻をメモったり、その過程が楽しかったですね。
KUVIZM:
ビートメイクをはじめたのはいつからですか?
BST:
サイファーやってたころ、曲作るときにビートのハードルが高くて。
ビートを買うには価格が高いし、フリートラックはしっくりこないし、サイファーで仲良くなった人から”ビート使ってよ”と言われても、意見しづらいし、使わないときにしがらみができたりするので。
どうせだったら自分で作りたいと思って作るようになりましたね。
KUVIZM:
もともと楽器経験はあったんですか?
BST:
ギターとベースは、デスボイスやってたころにやってたんですけど、1ヶ月くらいでオブジェになりましたね。
-社会人へ
KUVIZM:
その後、社会人になって変化はありましたか?
BST:
新卒でIT系の企業に就職したんです。
自由職みたいな感じで入って。新人研修を1ヶ月受けさせてくれるところで。
最後経営陣とのキャンプがあって、プログラマーとか、デザイナーとか、何になりたいかという面談があったのですが、俺の担当がマーケティング担当だったので、”マーケティングやりてー!”ってなったんです。
そこからはマーケティングライフですね。
KUVIZM:
その会社で得たものは多かったのでは?
BST:
めちゃくちゃ多いです。
社長がカリスマ的で。マーケティングでのし上がったような人で。
マーケティング部が社長と接する機会が多くて、社長から直に言葉をいただけることが多かったのですが、その言葉がでかかったですね。
KUVIZM:
そのころは会社員にすべて集中という感じだったのですか?
BST:
そうですね。
“ラップとか音楽とか色々手を出してたら何も成功しないんだ”みたいな。
器用貧乏に劣等感を感じて、”仕事をしている間は仕事に集中しよう”という感じでした。
今だから気付くけど、真面目過ぎて”仕事をやるなら仕事のことしか考えちゃいけない”という意識で自分を追い込みすぎましたね。
“仕事中でもバレなければ音楽のことを考えていい”し、”社会人でも会社以外のことを考えてもいい”みたいな、余白や余裕が自分には足りてなかったですね。
KUVIZM:
その後、その会社は離れるんですよね。
BST:
起業したい、YouTuberになりたい、ひとりで何かしたいんだという気持ちがふつふつと湧いてきたときに、通い始めたビジネススクールで、とある社長と出会って。
その社長に好かれて、”君はいけると思うから、今の会社をやめて、僕のもとで働いてくれないか”と誘われて、移りましたね。
KUVIZM:
その時、勇気はいりませんでしたか?
BST:
勇気はいりましたけど、環境を変えたいの方が大きかったですね。
KUVIZM:
移った先では、どのような仕事をやっていたのですか?
BST:
マーケティングの仕事と、建築の仕事やっていましたね。
社長のもとでは”育つまでは、お金をあげれない”と言われたので建築の仕事をしてました。
KUVIZM:
建築ではどのような仕事をしていたのですか?
BST:
雑工といって。現場の便利屋さんみたいな仕事ですね。
その頃に現場でナメられないように髭を伸ばし始めましたね。
KUVIZM:
今の髪型もそのころからですか?
BST:
大学から新卒で就職した会社まではソフトモヒカンだったんですけど、建築で働くようになってから、今の髪型ですね。
KUVIZM:
マーケティングのほうではどのようなお仕事をしていたんですか?
BST:
文才があるからと言われて、社長のSNSアカウントの投稿文を考えたり、SNSの運用をしてましたね。
KUVIZM:
その頃は音楽活動や映像も継続していたのですか?
BST:
おさえてましたね。トラックメイクもやってたけど、勉強程度という感じでしたね。
社長や経営者の人からも”音楽は後でいいから”と言われていたのもあり、セーブしてましたね。
しばらくして、マーケティングの方の仕事をやめて、建設で働きながら、ラップをしたり、YouTubeで活動をするようになりましたね。
その頃は、せどり(物販)もやっていて。
月40万円稼ぐ時期があって、個人事業主の青色申告をした時期もあって、自分で生きていくことに自信を持てた感じはありました。
“個人で稼げるじゃん”ってなって。”物販を音楽に切り替えるだけ(売るものを替えるだけ)だ”と自分の中のハードルが下がりましたね。
物販もビジネススクールで学んだんですけど、”ちゃんとやればちゃんと稼げるんだ”と思いました。
建築の仕事は、朝早くて、遠くて、現場ごとに働く環境が違うので、働き方が音楽と合わないなと思って。焦燥感もあったので、”ここらへんで本腰を入れてやらないと逃げ続けることになるぞ”と思って覚悟を決めて、建築の仕事を辞めました。
-TwitterとYouTubeでのバズ
KUVIZM:
その頃にはTwitterでバズっていましたよね。
BST:
そうですね。「物申す」シリーズで4回くらいバズりました。
KUVIZM:
反響はどのくらいですか?
BST:
リツイートが300で、いいねが900、フォロワーが1,600人くらい増えましたね。
KUVIZM:
その後、YouTubeに本腰を入れる流れですよね。
BST:
はい、仕事を辞めてからですね。
その頃、キングコング西野さんが「商品より先に、キャラで認知されるのもいいじゃない」的なことを言っていたので、(音楽も)エンタメなので“先に存在を認知されてから聴いてもらう”というやりかたもあると思って。”それだ!”と思って。
お笑いをやってたこともあって、自分の強みは、”おもしろ”の部分だと思ったので、”曲がかっこいい”の手前で、”おもしろいで認知されてもいいんじゃないか?”と思ってやり始めました。看板を立ち上げた気分ですね。
「仕方なく聴いてみた」シリーズは最初に、BAD HOPさんの「KAWASAKI DRIFT」だったんですけど、伸びがよかったので、これはいけると思いました。
KUVIZM:
「仕方なく聴いてみた」は温めていた企画なのですか?
BST:
「仕方なく聴いてみた」は、俺の中では”悪魔に魂を売る”、”客寄り”の企画で。
「ラッパーとして生きる。」シリーズは”自分寄り”の企画だったんですけど、”あまり伸びないな。自分のエゴを消しますか。”と思って、海外のリアクション動画が流行ってたので、その文脈で日本語のHIP HOPのリアクション動画をやっている人がいなかったし、という感じで始めました。
“炎上がバズる”というのはわかっていたので、炎上の切り口(“仕方なく”という切り口)で入って、ベタ褒めするみたいな構成でやりました。
これがバズらなかったら、もっと自分を殺してYouTuberっぽいことをやっていたかもしれないです。
KUVIZM:
最初から反響はすごかったですよね。
BST:
YouTubeでのバズが初めてだったので。上げて2時間1万再生いって、”いける”と思って。1週間後に5万くらいいって”うわぁー”って感じですね。
TwitteとYouTubeでバズったのがそこそこ自信になって、”意図的にバズを作れたのでいけるかも”と思いました
KUVIZM:
数字はやりがいになりますか?
BST:
企画の段階で数字を意図していたらうれしいですね。
バズらせたいときに、バズったらうれしいです。
-企画作りについて
KUVIZM:
企画は紙に書いたりしてまとめるのですか?
BST:
しますね。
企画は“なんでやりたいのか?”が大事で。
例えば、"なんとなくフォロワーがほしい"だと、なにもうまくいかないんです。そうではなくて、"フォローが増えて、YouTubeの動画をみてほしい、そしてその先で音源をきいてほしい"みたいな明確な意図まで設計できないと、なにもかも曖昧になってしまうと思うんです。
あと、いっぱい作戦を立ち上げると、途中でやりたいことがバッティングして、時間が足りなくなるので、”なんでやりたいか?”の純度の低い目的の作戦は削ぎ落としたりするので、作戦を立ち上げた段階で”何のためにやるか”を絶対書くようにしていますね。
KUVIZM:
企画を作る上で、流行っているものの分析したりもするのですか?
BST:
リサーチはしますね。バズってるものを見るようにしてます。
最初、“俺が面白いものを作れば絶対バズるんだ”と思ってたけど、バズらないじゃないですか?
何回かくじけると、”自分の中から出てくるアイディアなんて、意外とバズらないんだ”と挫折して。
そこから“バズってるものから学びましょい”というマーケティングのスタンスで学ぶようになりました。
そこからは自分のエゴの(押しつけの)ようなものは消えました。
KUVIZM:
分析はご自身にとって楽しい作業ですか?
BST:
楽しいです。でも、”何のためにやるか”というのを意識していて。
音楽でもさっき言ったようなことをやったらつまらないと思っちゃって。
音楽は、絶対(自分を)曲げたくないから、音楽以外はいくらでもふざけてやると思ってます。
たまにYouTubeを見てくれてる人から、“リアクション動画がふざけてるから、ラップもふざけた感じでやってるかと思ったらまじめにラップをやってるね”って言われることがあるんですけど、”そこだけは変えたくないから、他はふざけてるんですよ”という感じですね。
KUVIZM:
そこの線引きはしっかりされてるんですね。
BST:
“何のために”っていう部分で、”ラップだけは好きなことをしていたい”というのがあるので、”そのためにマーケティングをいっぱいやる”という感じですね。
曲に関しては、覆らないような印象がつかないように、魂を売らず、一番最後の部分として曲げないようにしています。
-近況、そしてこれから
KUVIZM:
今はどんな日常を過ごしていますか?
BST:
朝7:00に起きて、8:00までに瞑想と仕事に行く準備をして。
10:00から18:00までが仕事で。
それ以外の通勤時間や自宅での時間は自由な時間にしています。これをやるとを決めずに、その日の気分で、音楽か、お笑いか、仕事のことをやっていますね。
KUVIZM:
会社ではどのような仕事をしているのですか?
BST:
またIT会社です。
今は会社でSNSやnoteを書いたり、マーケティング担当をしています。
KUVIZM:
お休みは何をしていますか?
BST:
音楽かお笑いか、仕事のSNSのことを、気が向いたときに楽しみながら考えたりしていますね。
KUVIZM:
今後、お笑いもがっつりやっていくのですか?
BST:
がっつりやりたいんですけど、ライブとかは別に出たくなくて。
音楽もなんですけど、作ってるのが好きなんですよね。
設計して、世界観作ったら、ライブしなくていいかな~みたいな。
それを延々としてたいんです。
コント動画とか作品を作ってポンポンポンと出していきたい感じですね。
KUVIZM:
テレビに出たいとかではないのですか?
BST:
ないですね。
KUVIZM:
放送作家とかにはならないのですか?
BST:
プレイヤーではいたいんですよね。
KUVIZM:
お笑いでの目標はありますか?
BST:
事務所立ち上げたいんです。
お笑いもHIP HOP的なところがあるので。北野武さん的な媚びないお笑いをできるようになりたいとか、事務所に入ってないといけないとか長いものに巻かれていないと笑ってもらえないみたいのを変えたい、という反骨精神がありますね。
ガーリィレコードさんやラランドさんみたいに、自分たちのメディアや自分たちの基盤を作って、ガンガンやれてる人たちはいいなと思いますね。
KUVIZM:
事務所には後輩とかも入れるのですか?
BST:
そうですね。宗教にみたいにしたいです。
同じような人を入れて、考えに考えて、イカれたことをやりたいです。
KUVIZM:
音楽での目標やビジョンはありますか?
BST:
自分のやりたいことをやって稼げれるようになりたいですね。
音楽もお笑いも不労所得が得たいですね。"仕事をしたくない"が大きい(笑)
動画が再生されるとか。あと、いずれどのSNSもマネタイズできるようになると言われているので、投げ銭で食えるようになる、でも。仕事以外で稼げるようになるのが夢ですね。
-BSTさんの日々の思考
KUVIZM:
モチベーションが出ないときはありますか?
BST:
ありますね。
けど今はモチベーションとは決別しました。
音楽も、お笑いも、突き詰めれば、”やらなくてもいいんだよな”という意識で動いてると、モチベーションで悩まなくなるというか、焦燥感を感じなくなるんですよね。
音楽も、お笑いも、根底に”個性的であるべき”、”いつまでにやらなければ一生できない”みたいな人生ベースで考えたときの焦燥感を無意識に感じていたと思うんですけど。
“別になれなかったとしても無価値な人生じゃないんじゃない”と考えるようにすると、逆にモチベーションベースで動かなくなって楽かもしれないですね。
KUVIZM:
BSTさんは勉強熱心なイメージがあるのですがなぜですか?
BST:
“人生を楽しむにはこれしかない”と割り切ってるんですよね。
“なんでも好奇心に切り替えちゃえば楽しめる”と気づいて。
大学受検で挫折して、その時、ふさぎこんでた時に、”筋トレするとちょっと気持ちが上向きになるな”、”このサプリ飲むとちょっとメンタル安定するかも”、”カフェイン抜くと元気だな”といった試行錯誤した結果、一般的に”苦悩”と言われる状態や”スランプ”とかも状態も試行錯誤を経る段階が楽しめるようになったんです。
不幸がきたら何とかして楽しめないかと理論を組み立ててるんですよね。
それの影響かもしれません。止まってると落ち込んじゃうんで。
KUVIZM:
最近興味のあることはありますか?
BST:
“デザインの考え方”ですね。色んな事に通じる気がしてて。
デザインって、客が見やすいようにとか、クリックしてもらうためにとか、”相手を思いやるがゆえにこの配置になってる”みたいな、”愛”じゃないですか。
“音楽とか、ネタ作りも一緒じゃん”みたいな気がしてて。
“どうなって欲しいから、どうやってんだい”みたいなのを意識していきたいなと思っていますね。
デザインができるわけじゃないけど、デザインの本を読んだりするんですよね。
Twitterで”バズりたいんだけど”っていう質問がくるんですけど、バズるって、結構”ためになること”じゃないですか、けど、”相手がどう思ってくれるか”をないがしろにして、”自分だけがバズりたい”みたいな状況の人が多い気がしますね。
デザイン的に言う”愛がない”じゃないですか。みんな発信したい中で俺だけが発信したいって無理だと思うので。
炎上もバズるけど、”叩きたい人がいる”からその人たちの需要を満たしてるわけで。それが根底にないと、マーケティングとか、デザインとか、お笑いのネタとか、成り立たないのかなぁと思いますね。
でも、これは同時に何個か学んで得た気づきで。
お笑いをやってて作詞の気づきが得れるときもあるし、音楽やっててお笑いの気付きを得れる時もありますね。
KUVIZM:
瞑想についてお聞かせいただけますか?
BST:
瞑想はおすすめです。
瞑想することで、学びの幅が増えました。
瞑想するまでは、外部にしか学びを得なかったんですけど、例えば”緊張してるな”というときは、”緊張しない方法”みたいな外部由来の知識を得ようとしてたんですけど、瞑想を通じて、“緊張しているということは自分の内側はどうなってるのか”といった自分の内側に学びを得れるようになりました。
あと、音楽は右脳的だと思うんです。
マーケティングやデザインといった論理的に考えることは左脳的で。
ひとりでプロモーションとかまでやってると脳が左脳寄りになって、音楽を書けなくなるので、瞑想をすることで“自分が左脳に寄ってるんだ”と気づいたり、凝り固まった脳みそをほぐすのに不可欠ですね。1回フラットに戻せるんです。
KUVIZM:
インタビューは以上となります。ありがとうございました。
BST:
ありがとうございました。
"Interview by KUVIZM"では、インタビューに応じてくださるアーティスト、ビートメイカー、エンジニア、ライター、MV監督、カメラマン、デザイナー、レーベル関係者の方々を募集中です。ご興味のある方は下記メールアドレスにご連絡をお願いいたします。
また、企画協力・掲載協力等をしてくださるメディア様も募集中です。ご連絡をお待ちいたしております。
kuvizm.booking@gmail.com
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