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『くーや。の漢方note』#1~漢方ってなんぞや?!①


あれ?デジャブ??
(前回の漫画の内容と重複してますがな)




そもそも「漢方」って?


「漢方」と聞くと皆さん何を思い浮かべるでしょう?
私は仕事柄どうしても「漢方『薬』」を思い浮かべていたのですが

これから私がまとめる「漢方」は「漢方『医学』」のこと。

古代中国で生まれ紀元前400年ごろに体系化・発展してきた「中医学」が日本に伝わり、それ以降日本で独自に発展したものが「漢方(医学)」

江戸時代の末期に入ってきた西洋医学(オランダ医学)を「蘭方」と呼んだことから「漢方」と呼ばれるようになったそうです。

(※ちなみに「東洋医学」とは?

1.東洋諸地域でおこり発展した医学の総称
2.中国から伝来し、日本で発展した漢方医学

Weblio辞書『東洋医学』検索結果より

中国(中医学)・日本(漢方医学)・韓国(韓医学)など、東アジアでそれぞれ発展した医学をまとめて呼ぶ際に使われることもあるし、東洋医学=漢方を直接さして使う場合もあるみたい?)


西洋医学との違い


漢方と西洋医学の違いとして大きいのは診断・治療の方法。

<漢方>
・全体のバランスをみる
・心と体はひとつと考える
・その人の状態にあわせて治療する
(同じ頭痛でもその人の状態によって違う対処法になることも)

<西洋医学>
・検査等で病気の原因を分析する
・専門が細分化(内科・外科・皮膚科・心療内科etc)
・同じ病気であれば基本的に同じ治療法となる
 (もちろん例外はあり)

漢方だからいい、とか、西洋医学の方がいい、とかではなく、それぞれ得手、不得手があると感じています。

病気の原因を細かく分けて突きつめたり、外科的処置や救急処置には西洋医学が長けています。

ただ西洋医学は検査の数値や結果、患部の異常があれば「病気」と診断しそれに対する治療が開始されますが、検査をしても異常がなかった場合、経過観察だったり起こっている症状に対しての薬(例えば痛み止め)を飲むに留まることも少なくないので

受診しても診断がつかなかったような体のサインを感じていらっしゃる方は一度、漢方のドアを叩いてみるのもひとつだと思います。

漢方の得意分野は
未病みびょう』(=自分にしかわからない症状や不調)から自分の体の状態を知り体を整えていくこと

(例えば、疲れやすい・冷え・月経痛・頭痛・便秘・肌荒れ・寝つきが悪い・食欲がない・気持ちが落ち込む・イライラするなどなど・・・・)


私に現在漢方を教えてくださっている藤巻祥乃先生はおっしゃいます。

「今、起こっている症状や不調は体からバランスが崩れているというお知らせ。」
「体調不良になったことを責めないで。」


不調という体からのお知らせを受け取ったら自分と向き合うタイミング。

全ての人に「元に戻す力」=「自然治癒力」があるから、不調に気づいたら、その原因を知って、本来の状態に戻していけばいいんだ。と

私自身の「ありのままの自分で生きたい」「自分の取り扱い方法を知りたい」想いと「大学時代に興味があった漢方」で「誰か必要な人のお役に立てたら」という気持ち。

そんないろんなことが繋がって、基本的な漢方の知識に加え体質や不調の原因を見極める方法に対処法、そして目の前の方に寄り添いながら伝えていくことを藤巻先生の元で勉強中です。


最後にもうひとつ西洋医学と漢方医学の違い

西洋医学の大きな目的は病気を「治す」
漢方医学は「病気になりにくくする」ところかな、と。


漢方を知って日常に上手く取り入れることで、病気になる前の『未病』の段階から養生で心身を整え、健康な状態を維持できる。

漢方はそんな知恵でもあります。



ということで、今日はここまで。

お付き合いくださりありがとうございます!

(何かわからないところがありましたら
 コメント欄で教えていただけると助かります。)


次回は
『漢方ってなんぞや?!②
 ~ 漢方の考え方』

について
まとめていきたいと思います。

ではでは、また☆彡





参考文献; 
  「すてらす式漢方」 藤巻祥乃

「漢方生活を楽しむ教科書」 
監修:櫻井大典 (ナツメ社)

     「生薬と漢方薬の事典」 
編著:田中耕一郎 (日本文芸社)







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