雨音の中で
こんな風に、しとしと降る雨は久しぶりのように思う。
年々、夏は突然の大雨と雷に見舞われることが多くなっている?
急に雨が降り出しひとしきり荒れた後、何事もなかったかのように太陽が顔を出す。皆がそれに振り回されるのを幾度となく見た。
「まるで、東南アジアのスコールみたい。」
海外に詳しい職場の人が言っていた。
今日はあの夏の暑さもどこへやら
長袖を着ていても少し肌寒い。
それでも、雨音が心地よくて窓を開けた。
雨樋から雨が伝ってピチャピチャ跳ねる音、
トタンに落ちるトン、トトンという小気味いい音、
水をはねあげながら車が道路を走るシャーっという音。
…今、聞こえるのはそんな感じ。
私は雨音が好きだ。
(正確には水の音、なのかもしれないが)
となりのトトロの映画で、サツキとメイが雨の中お父さんの帰りをバス停で待つシーンを、私はいつもワクワクしながら待つ。
びしょ濡れのトトロがやってきて、気づいたサツキが持っていたお父さんの傘をトトロに渡して、傘を開いたトトロが落ちてくる雨粒の音に喜ぶ。
あのトトロの高揚感に、「そうだよねぇ」と大きくうなづいてしまう。
そんな私が
今まで聞いた中で、一番好きな雨の音は
学生の頃、体育館で聞いた雨の音。
体育館の屋根にあたる雨の音が体育館中に響いて、まるで、拍手してくれているみたいだった。
皆、整列して周りにいるのに、私1人だけ舞台の真ん中にいるような感覚。
私は、先生の話はそっちのけで、全身で鳴り止まない雨音を聞いていた。
また、聞ける機会があるかしら。
その可能性が低いことを知りながらも、
また、あの音に出会えたら と
体を震わせて そっと窓を閉めた。
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