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頑張り屋ほど要注意!燃え尽き症候群。

好きだった仕事が突然好きじゃなくなった…
目標を持って頑張っていたのに急にやる気がなくなった…
何のために働いているのかわからなくなった…
このままで良いのか、将来が不安でたまらない…

2020年、ちょうどコロナが流行った年の私の状態です。
その前の4年間必死に頑張ってきた反動で、
ある転機をきっかけに燃え尽きてしまいました…
そんな自分の経験を踏まえ、傾向や対策をまとめます。


私が燃え尽きた時の話。

・2016年
転勤し、人手不足のエリアで育成から立て直しを担当。家族も友人もおらず、職場と自宅を行き来するのみ。人手不足、イレギュラー対応ばかりで長時間労働・休日出勤。あと一歩の所で結果が出ずに苦しい思いをする。
最初は悔しさ、段々と自己効力感が乏しくなり悲観的になる。

・2018年
一念発起!転勤を選択したことを後悔したくないと考える。人間関係が構築され、大切な部下に活き活きと働いて欲しいという思いが強くなる。『後任を育てたい』『後任が働きやすい環境にしたい』『健全な働き方を守りながら結果を出せる仕組みを作りたい』との思いでまずは自分の働き方改革に取り組む。結果が出始め、社内で表彰されることが多くなる。育成も成功し、他エリアへも責任者を輩出することが出来るようになる。
自分の目標、役割を果たすことができて達成感を得ている。が、次の目標を持つことができていない状態。

・2020年
転機!再度引っ越しを伴う転勤を命じられる。再度立て直しの任務。前回のエリア以上に人手不足であり、人材育成ができていない土壌。ゼロからリスタートというよりマイナスからのスタートのように感じる。担当エリアが変わったことで上司も代わり、人間関係の再構築が必要になる。
頑張ってもより大変なエリアを任せられるだけだ…と意味を感じられなくなる。
睡眠や気持ちに影響が出る。冒頭の思考に陥っていることに気づき、職位変更を相談する。

・2021年
職位変更により自分と向き合う時間ができる。メンタルヘルスマネジメント検定や国家資格キャリアコンサルタント資格を学ぶことで自分の価値観に気づく→転職して現在。

あれ、私って燃え尽き症候群だったのかも?

メンタルヘルスマネジメントの勉強を進める中で、『あれ、私って燃え尽き症候群だったのかも』『共感できることが多いな』と思うことがありました。
ただ突然やる気がわかなくなった、モチベーションがなくなった、のではなく、それまで経験や自分の思考の癖、環境の影響もあって今に至っているのだと客観視できた感じがしました。

燃え尽き症候群の症状とは?

燃え尽き症候群(バーンアウト)は、長期間にわたるストレスや過度のプレッシャーが原因で、精神的・身体的に疲れ果ててしまう状態のことで、以下のような症状が見られます。

  • 感情の枯渇:やる気が出ない、感情が鈍くなる

  • 無力感・達成感の喪失:努力しても報われないと感じる

  • 身体的な疲労:慢性的な疲れや不眠、頭痛などの体調不良

  • ネガティブな思考の増加:自己否定的になり、周囲にも否定的な態度をとるようになる

う〜ん。全て当てはまるな…😅

燃え尽き症候群になりやすい状況は?

  • 過重労働・長時間労働:休む時間が少なく、心身が回復できない

  • 過度な責任感:成果を出さなければならないというプレッシャーが強い

  • 対人関係のストレス:職場や家庭での人間関係に悩む

  • 努力が報われないと感じる:どれだけ頑張っても評価されない、結果が出ない

こちらも当てはまっているような気が…というかどの職場でも大なり小なり何かしらあるような気がしますね…😅

どんな人がなりやすい?

燃え尽き症候群に関するデータをいくつか紹介します。

世界的な状況:ボストン コンサルティング グループ(BCG)が2023年10月に実施した調査によると、8カ国の労働者11,000人のうち、48%が現在バーンアウトに悩んでいると回答しています。特に、女性やLGBTQ+、障がい者、デスクレスワーカーは、バーンアウトを経験する割合が最大26%高いことが明らかになっています。

日本の状況:デロイト トーマツ グループが2022年に行った調査では、日本で働く女性の57%がメンタルヘルスが悪いと感じており、50%が「燃え尽き症候群」であると回答しています。

BOSTON CONSULTING GROUP
デロイトトーマツ「Women @ Work 2022: A Global Outlook」

上記2つのデータでは女性の割合が高くなっています。理由としては、仕事と家事の両立による多忙や、サポート不足、ホルモンバランスの影響が考えられます。

そのほか、男女共通して燃え尽き症候群になりやすい人は以下の通りです。

  • 責任感が強い人:真面目で完璧主義な傾向がある

  • 他人を優先しがちな人:自分のことよりも周囲を気にする

  • 仕事や目標に対して情熱的な人:理想が高く、頑張りすぎてしまう

  • ストレスを抱え込みやすい人:人に頼るのが苦手で、ひとりで抱え込む

燃え尽き症候群にならないための工夫


頑張りすぎな社会人の燃え尽き症候群を防ぐための方法を考えてみます。

  1. 適度に休息をとる:休日はしっかり休み、仕事とプライベートのバランスを取る

  2. 完璧を求めすぎない:無理をせず、「できる範囲で頑張る」ことを意識する

  3. ストレス発散の習慣を持つ:運動、趣味、瞑想などリラックスできる時間を作る

  4. 人に相談する:信頼できる人に悩みを打ち明けることで、気持ちが軽くなる。ぜひキャリアコンサルタントを頼ってください😌

  5. 小さな成功を大切にする:大きな成果だけでなく、日々の小さな達成を認める

燃え尽き症候群になった時の対処法

すでに燃え尽き症候群になってしまった場合、無理に頑張ろうとするのではなく、回復のための行動を取ることが大切です。

  1. 休息を最優先する:しばらく仕事や責任から離れ、心身を休める

  2. 専門家のサポートを受ける:カウンセリングや医療機関の力を借りる

  3. 生活習慣を整える:規則正しい食事・睡眠を意識する

  4. 環境を見直す:仕事や人間関係のストレス要因を減らす工夫をする

  5. 自己肯定感を取り戻す:自分を責めすぎず、「今は休む時期」と考える

私は燃え尽きを感じた時に職位を変更するという選択をしました。この選択が今に繋がっています。
おすすめの本も載せますので、ぜひ読んでみてください。

グレッグ・マキューン著『エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する』

まとめ

こうやってまとめてみるとやはり自己理解が大事だよな〜と思いました。
自分の働く目標やモチベーション、頑張る原動力や頑張りすぎの度合い、疲れの癒やし方は人それぞれ。自分を知るところから。
これからもセルフラブの時間を大切にしたいと思います。
長い文章をお読みいただきありがとうございました。

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