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インタビューと初期衝動

「これまでのあなたの人生で起きた一番ラッキーなことは?」

いろんなラッキーがあなたの人生に訪れたはず。そのなかであえて一番を決めてみると、当たり前すぎて見過ごしているもののなかに案外見つけるのかもしれません。理由もなくふと、そんな問いかけを誰かに投げかけてみたくなった一日でした。

人に会いたい。
人と話をしたい。

こういう小さな小さな衝動(と呼ぶには小さすぎるもの)を大切にしたいのは、インタビューという行為の根幹には「初期衝動」の要素がそもそもたっぷり含まれているからです。高尚な理屈もないし、相手をどうこうしたい願望もない。あるのは、ただ、会って、話をしたいんじゃ、だけです。

これを忘れ、技術を身に付けることだけに躍起になると、自分のインタビューは小さくちぢこまり、のびやかに育まれてゆかない気がします。

他の職業でも、似たことはあるのかもしれません。まず技術からインプットしたく(させたく)なっちゃうけど、衝動のままにアウトプットする時間がなければ、栄養のない土壌に苗を植えることに似た結果を招くかもしれません。

「ただ描きたい」とペンをにぎり白紙に自由に描き始めた漫画少年の初期衝動、そこまで瑞々しいものには流石にそうそう出会えなくとも、それに似た気持ちが小さく訪れれば、それはそれは大事にしたいと思う最近です。

24/9/18

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