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初めてインタビューをする人へ:当時の自分が知りたかった1つのこと

この記事では、明日インタビューや取材を初めてする方向けに書いてみます。

そんなにたくさんいないと思うのですが、とはいえ広い世の中、なかにはいらっしゃるはず。

僕にも当然「初めてのインタビューの日」はありました(約4年前のことです)。

前日から緊張して「明日どういう順番で質問しよう」「アイスブレイクではどんなふうに打ち解けよう」なんていろいろ考えドキドキしていたのを覚えています。「インタビュー コツ」とGoogleで検索したりもしました。

読んでくだっている方の中にも同じような気持ちで明日を迎えようとしている人がいらっしゃるかもしれません。

この記事では
「当時の僕に何かひとつだけ伝えることができるなら何を伝えるか?」
という問いに自分なりに答えてみます。

早速結論ですが、
もしひとつしか伝えられないのなら、僕はこれを選びたいと思います。

それは、
相手の回答をよくきこう
です。

何を当たり前のことを、と思われてしまいそうですが、これが案外忘れてしまいがちなことを、僕は自身のインタビュー経験から学びました。ちょっとだけ補足しますね。

僕が初めてのインタビューで一番恐れたのは、「変な間が生まれて、気まずい空気が流れたらどうしよう」でした。

きっと似た気持ちの人もいるはずで、おそらくその場合は質問が途切れないようにと、事前に質問リストを入念につくっているでしょう。

しかし、そうやって準備を入念に行うがゆえに、リスト通りの進行や、次きくべき質問に意識が向きすぎてしまうと、質問に対する相手の回答を実はよくきけていない、ということが起こりがちです。

ちなみにここで言う「よくきく」というは、2つの意味で使っています。

①相手の言葉、トーン、表情に意識を向ける
②相手の話をききながら、自分自身の内面で生まれる言葉、問い、感情に意識を向ける

意識がどこかへ飛んでいくと、とくに②がおろそかになってしまいがちです。相手の回答をきいているようで、頭は次の展開でいっぱいということが起こります。

一方で相手の話をよくきいていると、

・うわぁ、すごいなぁ
・それってどういう意味だろう
・まだうまく腹落ちできないな
・ここの部分、もうちょっと詳しくききたいな
・(自分ならAという判断しちゃいそうだけど)この人はなぜBの判断をしたんだろう

と、自分の内側でいろんな感想や問いが浮かんできます。

質問リストは手元にお守りとしてしっかり置いておきながらも、一回や二回でもよいので、ぜひ、その場で浮かんできた感想や問いを相手に投げかけてみてほしいです。ひとつ選ぶなら、僕は当時の僕にそう伝えたいです。

なぜなら、即興的な自然な会話から生まれるものこそインタビューのおもしろいとこ、だからです。

初めてのインタビューで「うまく」やろうとして、ノウハウを急いで覚えても、やはり限界はあります。
なので「うまく」やろうとするよりも、「(インタビューが)おもしろかった」という感覚を少しでも得て、また次のインタビューに繋げてもらうのが一番よいのではないか、と僕はそう思うのです(お守りの質問リストがあれば、沈黙も怖くない!)

相手の回答をよくきこう」を忘れそうになったら都度思い出してもらえたらうれしいです。

そこに、きっとあなたを驚嘆させる何か、との出会いがあるはずです。

インタビューが良い時間になりますように。
たのしんできてください!

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