コキコさんの貪り食うド天然☆生活

三度の飯と二度のおやつが好き。エンゲル係数ストップ高。食べたものが私の身体を構成するのだから、美味しいもので構成されたい。そんな食い意地の張った(でも面倒くさがり)コキコさんが食べたり食について考えたりするアバウトな記録。

コキコさんの貪り食うド天然☆生活

三度の飯と二度のおやつが好き。エンゲル係数ストップ高。食べたものが私の身体を構成するのだから、美味しいもので構成されたい。そんな食い意地の張った(でも面倒くさがり)コキコさんが食べたり食について考えたりするアバウトな記録。

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最近の記事

婚活に鰻は不向きか。

ふと、何てことないのにどう答えたらいいのか迷う質問がある。 「Q.好きな食べ物は?」 好きな食べ物自体は多いが、そういえば、突き抜けてこれが一等好き、というものがない。 というか、これは婚活パーティーの質問シート。どう答えるのが正解か。 桃とか葡萄とか、食材を聞いているのではない。 「好きな食べ物は?」というのは、実は好きな食べ物なんて聞いていない。 恐らく、好きな食べ物が共通していたらどこの何が美味しいか話し合えるし、もし次に食事でも、となったらこの質問の回答を出す

    • あるがままに、お任せ ~干し柿チップス作り~

      9月。今年は月が替わると共に、いきなり秋が来た。 落ち着いた色の長袖シャツを出してこなきゃと慌てている間に、柿の実が次々と大きくなり色づき始める。 早い。早い。もうちょっと待って。今赤くなっても雨が続いてどうにもできない。いつも大体10月下旬くらいに採り頃になるじゃない。 と右往左往しても、人間の都合なんて自然は知ったこっちゃない。 と、ようやく一息ついた10月下旬。ぐずつきがちだった天候が幸いしてか、色が入っていくスピードがゆっくりだったらしくて、見上げると柿の実がパキッ

      • ダイエットと家計の味方・鶏ハム

        天高く馬肥ゆる秋。 急激に季節が夏から変わり、衣替えをして冬のものを引っ張り出してくると、案の定ウエストがきつい。靴下のゴム跡がかつてないほどくっきりついている。 今年は夏バテしなかったな、と思っていたら、バテていないどころか体重盛り盛りになっていました。あちゃー。 美味しいもの好き&自分の外見に無頓着なところがちょっとあり、些細な変化に気が付かないまま脂が蓄積し、今年の健康診断では迫力ある体重をマーク。それから少しして母からえらい剣幕で、このままだと取り返しがつかないこ

        • 命をいただく~幼き日のヤマメの塩焼き~

           一般的に、乳幼児の舌にある味蕾の数は大人よりはるかに多く、味覚が敏感だと言われています。  私もまた小さい子供の頃、初めて出会う食材に慣れるのにてこずったのか、嫌いな食べ物が非常に多かった。特に野菜と魚。感覚が鋭く、まだ味を脳で理解する経験が浅い舌にとって、ピーマンのえぐい香りと苦み、人参から漂う土の匂い、マグロの血なまぐささなど、食材の味と香りのインパクトが強く、どうしても箸が進まないことが多々ありました。  そんな私に、母は野菜を細かく刻んで他の食材に紛れるように工

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        • 美味しく食べる、美味しく生きる
          3本
        • コキコ meets 美味
          7本
        • コキコごはん
          13本
        • コキコ meets 食養生
          3本

        記事

          ドライいちじく、天日干しにするかオーブンで焼くか

          同じ素材を使っていても、手順や工程が異なると仕上がりに差が出ることがある。 私はいい加減な人間なものだから、レシピ通りにきっちり計量したり手順を踏んだりするのが割と苦手ですが、ジャムを作る時は日持ちさせる意味でも果実の重量の40%以上の砂糖をまぶして煮る、ホワイトソースを作る時はバターで小麦粉を炒めたらダマにならないように少しずつ牛乳を加える、メレンゲを作る時は卵白を軽く解きほぐしたら砂糖を少し加え、少し泡立てたら砂糖を加え、…と繰り返して角を立たせる、など、理由がわかるこ

          ドライいちじく、天日干しにするかオーブンで焼くか

          手がかかる子は愛おしい ~ジップロックで梅干し作り 後編~

          梅の実をジップロックに入れて漬け込んだ前編の続き。 明けない夜はない。 止まない雨はない。 わかってはいるものの、7月の土用が過ぎても雨が続き、いつまで経っても梅雨が明ける気配がなくやきもき。 漬けている梅ちゃんから出た梅酢はたぷんたぷんしていて、もうぼちぼち天日干ししたい頃合いだな……と思っていたら、ジップロックに別段穴があいている様子がないのに梅酢が漏れ出てくるなんてことも。 梅から出たガスが充満してジップロックの口をあけてしまったか、それとも袋が酸と塩っ気に負けたの

          手がかかる子は愛おしい ~ジップロックで梅干し作り 後編~

          終わりなきそうめんレシピ探求の旅

          鬱陶しいほど蒸し暑い夏。 ちょっと動いただけで汗はだらだら。とてもじゃないけど、ほかほかの白米を食べようなんて気が起こらないなんてことも。 そんなダルダルな時にあると心強いのが、そうめん。 手元にあるととっても助かるのは確か。 しかし盲点といいますか、あると助かるし日持ちするから、お中元で贈りがち。ありがたい限りで贅沢な悩みなんだけど、どでかい箱で来たり、数件から被って頂いてしまったりして、消費しきれる自信がなく茫然としてしまうほどありすぎるのも考え物。 癇癪を起こすほど

          終わりなきそうめんレシピ探求の旅

          手がかかる子は愛おしい ~ジップロックで梅干し作り 前編~

          今年も梅雨がやってきました。 梅雨の時期、それは、梅を漬ける時期でもあります。 梅雨に入る少し前位、5月末~6月頭頃、梅の木についた実がまあるくぷっくりしてきます。 見えるかどうかの細かな産毛を纏い、赤ちゃんのお尻みたいにぷりっとしていて、すごくかわいい。 早めに収穫した青梅は、今年もビール煮に。 もう少し待って黄色っぽくなってきた分は、梅干しにします。 しかし木で熟させたいのに、そうすると今度はタイミングを逃して実が下に落ちてしまいがち。なので早い物が黄色くなり、全体

          手がかかる子は愛おしい ~ジップロックで梅干し作り 前編~

          野球は持続可能な資本主義の核になりえるか (後編)

           前半で述べたように、無理やりに合理化を進める株主偏重によるROE至上主義では、手段であったはずのお金が目的となり、顧客への視点を欠きかねません。さらに、環境対策や地域への寄与はコストとみなされてしまいかねない懸念もあります。  そこで『持続可能な資本主義 100年後も生き残る会社の「八方よし」の経営哲学』(以下『持続可能な資本主義』)では、近江商人の三方よしを発展させ、社員・取引先および債権者・株主・顧客・住民や地方自治体などの地域・地球や環境などといった社会・政府や国際機

          野球は持続可能な資本主義の核になりえるか (後編)

          野球は持続可能な資本主義の核になりえるか (前編)

           2020年1月。中国・武漢で昨年末より感染症が広まっていること、それが新型のコロナウイルスによるものであることが日本で報じられました。  1月中旬には日本で初めての感染者が出て渡航を中止した方がいいのではと騒がれ始めたものの空港での水際対策をするのみで春節を迎え、次々に世界各地で感染例が報告されていき、1/31にはWHOが緊急事態宣言を発表。下船した客の感染が確認された豪華客船ダイヤモンドプリンセス号が横浜港沖に来たのが2/3。2月中旬から北海道でアウトブレイクし2/28に

          野球は持続可能な資本主義の核になりえるか (前編)

          蕗がつなぐご近所ネットワーク

          4月も半ばが過ぎ、蕗の薹が顔を出てから1ヶ月ほど経ったろうか。 庭の蕗の薹はちょっと見ぬ間に伸びて30~40cmほどの高さに。 水筒の高さが17.5cmほど。蕗の薹は伸びすぎてだれている。 蕗の葉も随分出てきて、勢いよく葉や茎が伸びている。 いや、茂りすぎじゃない? もっさもさしたその収拾のつかなさは、自分の毛髪を見ているよう(強情であまりに毛量があるためヘアゴムやパレッタがあっという間に壊れるくらい生えています)。 ちょっと切れ込みが入った蕗の葉は、絵本の中で蛙や小

          蕗がつなぐご近所ネットワーク

          スーパーマーケットでフィールドワーク ~沖縄 Jimmy's~

           旅行に出た際、その地元のスーパーマーケットに寄るのが好きでして。  例えば年末の長崎ではお正月に向けて紅白の定番の蒲鉾から鮮やかな緑やピンクで渦巻く蒲鉾、昆布や玉子などで巻かれたものなどの多種多様な練り物が一角を占め、秋の大分では刺身パックに太刀魚が入り、奄美大島では大きなシャコ貝の貝殻が鎮座。  そういった地元で親しまれている食材を見て買って食べるのもよし。場所によって味や風味に違いが出る醤油や味噌、お出汁の特徴を探るのもよし。なかなか東京ではお目にかかれない地元産のお

          スーパーマーケットでフィールドワーク ~沖縄 Jimmy's~

          木の芽時は春うごめく~蕗の薹の白和え~

          3月。 今年は寒暖の差があまりに激しく、陽気につられて啓蟄を前に虫やカエルが出てきてしまったかと思えば、真冬のような寒さに着ぶくれしてガタガタ震えるなんてことも多々。 それでも順々に春の兆しがやってきています。 梅の花が終わったかと思えばさくらんぼの花が咲き、桜のつぼみは日を追うごとにぷくっぷくっと膨らむように。地面を見れば、そこかしこからオオイヌノフグリやホトケノザなどの草花が顔をのぞかせ、冬の荒涼とした景色に徐々に徐々に色が戻ってきます。 まさに木の芽時。 よくよく

          木の芽時は春うごめく~蕗の薹の白和え~

          私の納豆大革命

           食べるのが無性に好きな私にも、苦手な物、食べられない物がある。むしろ、いい年をしてちょっと多めかもしれません。  そんな苦手な物の一つが、納豆。  小学生の頃、学校の給食があまり美味しく感じられず(あまりはっきりとは覚えていないけど、野菜の香りがない一方で生臭い物は生臭いまま、味にメリハリもなかったような……)、さらにアルミの食器・トレイを使っていたものだからカチャカチャ金属音がし、下手するとフォークで引っ掛けてしまいキーッとあの奥歯に響く嫌な音がして、ちょっとしんどい

          土地の恵みをいただく(身土不二)

           面白いことに、ギリシャ神話と日本神話には類似するエピソードがいくつかあります。その中でも特に私にとって印象深いのは、四季が生まれることになったデメテルとペルセポネの話と黄泉戸喫(よもつへぐい)の話です。  豊穣の女神デメテルが溺愛する娘ペルセポネは、ある日ペルセポネを我がものにしようとする冥界の神ハデスにより冥界に連れ去られてしまう。デメテルは怒り悲しみのあまり木々や作物を実らせることをやめ姿を隠してしまい、地は荒廃。ペルセポネの父であるゼウスはペルセポネを帰すようはたら

          土地の恵みをいただく(身土不二)

          抜歯後に何を食べるか(あるいは、心にも栄養を)

          親知らずを抜歯した。 横向きに生え、半分埋没した右下の親知らず。 同じような生え方をしていた左下の親知らずを抜いたのは数年前。 その時は抜歯前~抜歯中のストレスが極めて酷かったからか、予後がいけなかった。 抜歯直後はこんなものかと拍子抜けするくらい、割と楽勝ムードだったものが、2,3日してから骨に響くような痛みに変わっていき、もうずっと痛い。 風が吹いても沁みる。 抜歯した後の穴がむき出しになってしまう、いわゆるドライソケットというものになっていた模様。 数週間きつかった。

          抜歯後に何を食べるか(あるいは、心にも栄養を)