わたしはパズルのピース ㉞
(わたし、また素直って言ってもらえた。
全く意識してなかったのにそう言ってもらえると
これが、、、“ありのままのわたし”なんだ。
って実感できる。なんだかうれしい。。。
そして自分のこと誇らしく思えてきたな...)
「それでね。。。実は私。。。
今、お付き合いしてるピースがいてね。。。」
「えーーーーーーーっ!
それはおめでとうございます!
びっくり‼したけどとっても嬉しいです!」
「ありがとう!
これがね、、、さっきの話の続きになるんだけど
私、ピース爺さんのお手伝いを始めてね
とっても楽しかったの。
相談者の予約を取る仕組みを作ったり
相談当日の対応をしたり初めてのことばかりだったから
最初は右往左往してつまずいてばかりだったけれど
ピース爺さんは私の好きなようにやらせてくれてね、
私が失敗しても笑って
”それが学びじゃ。次に生かせばいいんじゃ。”
って背中をいつも押してくれてね
”わしもお前さんのおかげで助かっておる
もうしばらくは逃げなくて済むからな”
ってあたたかく大きな器の中で
自由にやらせてくれたの。
だから自分らしくそして楽しくお手伝いが出来たの。
そんな充実した毎日を過ごしてたんだけどね、
口コミでピース爺さんのことがどんどん広がって
日ごとに相談者が増えてきたの。
そこでもっとお手伝いをしてくれるピースを
募集することになってね、
その時、彼が募集を見つけて応募してきたの。
その何ピースか新しく入ってきたなかのピースが
彼だったってわけ」
「素敵~!運命の出会いだったんですね!
なんだか映画みたい」
「うふふ。
そんな映画みたいにドラマチックじゃないのよ。
というのも、彼はもともと相談者だったの」
「えっ?そうだったんですか?」
「ええ、そうなの。
ピース爺さんに相談に乗ってもらって
前向きになって帰ろうとした時
手伝いをしてる私が生き生きしてて
すごく印象に残ったらしいの。
その時にね、彼が
自分も生き生きと過ごしながら
誰かの力になれたらなって思ったらしいの。
そしたらちょうど募集を見つけて
応募したってわけ。彼、一番最初に応募してきたのよ」
「そう言って実は
ピースカさんに一目惚れしたんじゃないんですか?」
「うーん。。。どうかしら?
そうだと嬉しいんだけどね。
ただね、自分も何かしたいって思わせてくれたのが
"わたしだった"って言ってくれたのが
すごく嬉しかったの。
微力ながらでも誰かの力になれたことが」
「微力だ、なんてことないですよ。
彼にすごい影響を与えたんですから。
あの、、、、、
その続きが知りたいんですけど…」
「あ、そうそうそれでね、
一緒にピース爺さんのお手伝いをしてる間に
ごくごく自然にお互い惹かれあって
お付き合いに至ったってわけ」
「なんだかずいぶん間が飛んだような…」
「なんだか照れちゃうわね。こう言う話になると」
「わたしもいつか大恋愛した時のために
勉強になると思うんで
ぜひ聞かせてもらえるとありがたいんですが」
「そうね。。。
あなたには私の失恋話からしてきたから
ここもきちんと話さないといけないわね」
「はい!お願いします」