藤堂 空翠
ショートショートを公開します。
小説以外で投稿した日常の色々。
100文字小説です。
スペース・改行含めて300文字。一話につき一分で読めます。 ヘッダー画像はセトちゃんに描いてもらいました。
トークで発信した文章など、小説以外のものをまとめています。 古↓↑新
はじめまして、こんにちは。 藤堂 空翠[とうどう くうすい]といいます。 サムネ、背景に使用している画像は、noteクリエイター ヤコさんに描いていただいた名前とポストカードです。 【藤堂とは】書き物が好きすぎて仕事も手につかない馬鹿者です。 猫と昼寝と甘いものが大好き。 あとは美味しいごはんもお酒も漫画もアニメも小説も!! 猫以外だと、大型の動物が好き。 犬も大型犬が良い。もっふもふのやつ。 シェルティとサモエドを飼いたいけど家的にムリ。 だってあの子たち、そこそこ
Nolaさんが面白そうな姉妹サイトを作ったらしい SS書きとしては気になるところ とりあえず300文字小説、100文字小説、Twitterの四文転結企画に投稿した小説なんかを置いてこようかな わっくわく Nolaで書いたのをそのまま投稿できたら良いのになー なんて思った 上限文字数2,000字の小説投稿サイト「Prologue - プロローグ -」を開設します。|Nolaスタッフ @NolaNovel
[ショートショート] いつもと違う感覚に、ふと目が覚める。伸ばした左腕は妙に軽い。 顔を向けるとそこにはいつもいるはずの彼女がいなかった。 忘れていた。彼女は一週間前からいないのだ。 思い出すとベッドから出るのも億劫になる。横を向いたまま体を丸め、布団にもぐりこんだ。 背を向けた先の扉が開きやしないかと、そこから彼女がひょっこり顔を出してはくれないかと期待してはみるが、それはきっとないのだろう。 今は午前十一時。食事の準備をしなければいけないと思うと、気が滅入っ
[ショートショート] 自分の決めたことには後悔しない。 いつからか、私にとっての最低限のルール、方針になっていた。 小学生の頃、下校時に毎日のように友達と話していたことがある。 『死ぬとしたら何歳で死にたいか』 話し合いの結果、四十以降、六十未満という結果に至った。家族に迷惑をかけないうちに。ということだ。その次に話題になったのは、 『どうやって死ぬか』 四十以降、六十未満では老衰はまずないだろう。それならどうするのが一番良いか。 薬物、首吊り、飛び降り、飛び
[ショートショート] 「あ。とんでる」 汚れたスニーカーを見つめながら歩いていると、女性が私の後ろで呟いた。 『お前さ、空気読めよ』 心地よい風に煽られながら息をつく。ベランダから見下ろした工場地帯のこの町には、灯りも人の気配も少ない、なんの見所もない夜景が広がっている。聞こえるものといえば、バイクとパトカーが追いかけっこをする音くらいだ。 『どういう意味ですか?』 ただ一言、メールを返す。 気持ちの悪いものが胸の辺りに住みついて離れない。痛いようなくすぐったいよ
藤堂はよく「喋るとチャラいよね」と言われる。 中学の時、何かやらかすと週末の生活委員の報告会で後ろに立たされるのだが、藤堂、何度かお邪魔したことがある。 その度に先輩方が小声で「え、あの子真面目な子じゃないの?」と言ってるのが聞こえてきた。 眼鏡かけて無口だと真面目に見えるのなんなん。 で、見た目が変わらない藤堂。 「喋るとチャラい」 「意外とバカ」 「藤堂さんはそんな事言わない!」 などなど言われる。 「喋るとチャラい」「意外とバカ」 に対しては、
お題:お弁当,定番,遠足 「お弁当って何入れれば良い?」 どうやら休みにピクニックに行くことになり、弁当当番に指名されたらしい。 いくつか例を挙げていくと、同僚は渋い顔をする。 「遠足の定番」 それの何が悪いというのだ。 了 もくじ マガジン『100文字の世界』
お題:バンド,新曲,発表 友人からメールが届いた。 「この度、僕の所属するバンドから新曲を発表することになりました。是非ライブにお越し下さい」 そんな文言の後にはチケットの値段。 その程度の関係だったのだと改めて知った。 了 もくじ マガジン『100文字の世界』
Twitterで開催中の「四文転結」企画に投稿した作品一覧 四文転結 一回戦受付期間 2019年10/11~10/19 ーーーーーーーーーー 誕生日 待ってる 夕飯 サプライズ ーーーーーーーーーー よければ読んでやってください。
お題:天使,翼,天国 ああ、いつからこの教室は天国になったのだろう。 委員会の会議で新入生たちが次々と自己紹介をしていくなか、その少女は真っ直ぐに前を見据えて立ち上がる。 今確信した。本物の天使には、翼はないようだ。 了 もくじ マガジン『100文字の世界』
お題:夏,海,山 「夏といえば山だよね」 「え? 海に決まってるよね?」 間髪入れずに否定される。山は木陰もあるし、女性向きだと思うのだが。 「山なんて虫に刺されるでしょ」 そんなことより、君の水着を晒す方が嫌だ。 了 もくじ マガジン『100文字の世界』
投稿予定の続き物の序章です。まだ次はできていません。 次を書くに当たって、反応を見たいのでこちらにアップします。 もしよければ感想をいただけると嬉しいです。 ーーーーーーーーーー この街の天気予報は予言者たちよりもずっと正確だ。 1週間前から予報されていた通り、今日は朝から大雨が降っている。 僕が産まれるよりもずっと昔には外れることも多かったというが、大きな傘が出来てからこっち、天気予報が外れたことは一度としてない。 気を紛らわせるために点けたテレビには、予
お題:朝,コーヒー,パン かんこんと大きな音で目が覚める。ドアの向こうから聞こえるのは卵を割る音だ。 次いでトースターとお湯を注ぐ音。鼻をくすぐるいつもの薫り。 コーヒーとパンが揃ったテーブルは、朝がきたことを知らせた。 了 もくじ マガジン『100文字の世界』
100文字で物語を紡ぎます。 pixivに移転しました。 こちらはいずれ削除します。 お題提供おまちしております。 【もくじ】 朝の音 夏といえば 教室の天使 所詮そんなもの 唐揚げ、玉子にタコさんウィンナー ーーーーーーーーーー 100文字の世界
[掌編] ジリジリと鳴く蝉の声に暑さが増して感じた。教室の所々まばらに座っている生徒たちの中には、本人がいないのをいいことに友人同士隣や前後の席を取っている者もいる。 なかなか来ない担任を待ちながら机にうつ伏せていると、背後からぽそりと声がした。 脇の下からそっと覗きこむと、一人の生徒が窓を見つめていた。 「雨がくる」 恐らく私以外には聞こえていないその声は淡く消えては繰り返される。気味が悪いのと好奇心とですぐ左にある窓に視線を向けるが、そこにあるのは青以外の何色も
これはイベント会社にいた時の話。 イベントの会社から、大阪の某テーマパークに派遣されていたのですが、そこのイベントチームの信条のようなもの。 自分たちは何ヵ月も同じ事を繰り返してるけど、お客さんは今日しか見れないかもしれない。 自分たちは今日がダメでも明日がある。けど、お客さんには今日しかないんだ。 そんなお客さんに、調子の悪い最悪なイベントを見せるわけにはいかない。 1日、1日の舞台に全力を注いで、常に最高の舞台を提供しなければいけない。 中途半端なものを