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FINAL CUT Pro iPad版 試行錯誤日記
こんにちは。くつしたねこです。
この数ヶ月、娘が入った劇団につきっきりで
稽古風景の録画
公演本番の撮影
多分その後の動画の編集もやる感じの運びとなっています。
前置き
基本はスマホで録画なんだけど
毎回、試行錯誤で
機材まわりがどんどん進化していきました。
初めは家にあったスマホスタンドなどを使っていたけど
角度をつけたくて輪ゴムを使ったり
低い三脚を買ったり
机がない稽古場もあるので、結局
床から立てられる三脚
iPadが取り付けできる三脚
ジンバルを買ってみたり
ジンバルを買い足ししてみたり
いろんなことを試し
ずっと稽古のときに録画の修行でした。
ズームとかひいたりとか
上手や下手での演技
全部スマホでどこまでやれるか。
最初は記録のためだった
稽古の時期は、見返し用の記録録画なので
気楽に撮影していました。
でも来るべき本番
いつも撮影に来てくれるすごい機材を持っている助っ人さんが今回はこられないと
いうことだったので、私にできることで精一杯やってみようということでがんばりました。
iPad版 FINAL CUT Pro との出会い
ところで、FINAL CUTカメラを動画で知り、使ってみました。
iPhoneで、マニュアル撮影できる無料のアプリと
1,500円のiPad版を一緒に使うと
BluetoothとWi-Fiを利用して
iPhone4台を同時にiPadで制御できるとのこと。
そして撮影後は、4台のマルチカメラで撮影した動画を
直感的に切り替えをして簡単に一本の動画を作ることができます。
めちゃめちゃすごい、これなら本番で一人でも
4カメラで撮影できそう
と思ったわけですよ。
実際に、本番の会場で試せるのは当日の数日前くらい。
それまでは、稽古場の部屋ではうまく4カメラで撮影できて、
サクッとスイッチして動画を編集し
書き出しをして役者さんや演出家に共有することもできました。
4カメラが同時に表示されている編集画面を画面録画して4アングルでいろんな角度から一度に見られる動画にもしました。
でもここからが問題だらけでした。
本番では思うようにいかなかったことを先に書いておきますね。
それは最後まで読んでいただくとわかります。
第一の問題
iPhoneがたくさんいる
4カメラがスイッチできるなら、iPhoneが4つ欲しくなるじゃないですか。
中古でiPhoneを買ったりしましたが
さすがに以前使っていた機種や
娘が買い替えてもらったお下がりを使うことになる。
もちろん、iPhoneも機種によって画質が違います。
iPad miniにもFINAL CUTカメラを入れて4カメラの一つに使ってみました。
でも機種が違えば画質も色合いも違う・・・ズーム率も違う
本番の会場は広い。お客様の邪魔にならぬよう、隅っこに配置します。
色合いも画質も頑張って調整したけど
どうしても同じようにはできなかったので、
できれば同じiPhoneでそろえたいものです。
第二の問題
iPhoneの中にファイルが保存されるからストレージがどんどん消費されてしまう
最近は、クラウドを使うからストレージは少ないiPhoneを買ったりするじゃないですか。
古い機種はそもそも大きいストレージのものがなかったり。
128ギガのiPhoneでは、HFDで撮影しても
3時間も4時間も撮影していたら、
毎日ファイルを移動しないとすぐストレージがいっぱいになります。
ファイルの吸い出しにも時間がかかる。
時間がかかりすぎてどうにもならないこともありました。
512GB のiPhone15Promax を整備品で導入したら
流石にいい画質で満足のいく撮影ができて、ストレージにも余裕があったので
そうなると、4カメラを全部15Promaxにしたい。
整備品でも2024年9月現在で21万です。
8月はiPhone16が発表される前ですから25万ぐらいでした。
多分16がもうすぐ発表されるともう少し値段は落ちるとしても
4台を20万で買うと80万です。中古なのに。
コスパがいいとは思えません。
なんで15Promaxなのか
広角も望遠もできるからいいんです。
大きい分細かい設定などの操作もしやすく、確認もしやすいです。
512ギガの15Promax たとえ中古でも整備品でも高いもんです。
でも、14Proも使って、14も使っていましたが、15と色合いが違うし
劇場の後ろや両サイドの隅っこから撮影するにはやはり望遠が欲しいです。
何より欲しいのは、ライトニングではなく、USBCコネクタのiPhoneなんです。
ライトニングだと、データの取り出しがUSBCのものよりめんどくさいです。
Cだと直接SSDや外付けHDDがつながります。
ですが、ライトニングのiPhoneだとエアドロップするか
ライトニング変換を準備するか
いったんMacに有線でつないで外付けHDDへ吸い出すか
そんな感じになります。
やはり直接吸い出せたら楽です。
1時間とか連続で撮影しているとファイルが22ギガとかになっちゃいます。
4kだとえらいことになります。
本体に録画されるので、転送も大変です。
共有の仕方も試行錯誤
今時だとLINEグループでみんなも連絡を取り合います。
LINEで動画を共有するには、5分刻みに編集しないといけないので
4カメラを同時に再生してそれを画面録画してUIはカットトリミングして
共有してみたこともあります。
まあそれも、夜遅く帰宅して、深夜に編集して、
次の日も稽古だったりすると、その日のうちにどうにかしないといけない。
次第に演出家の意向で動画共有をしないことになったんですが
娘が帰宅して復習したいと言うし、
みたい人はいるし
撮影技術の向上のためにも撮影は続けました。
動画共有も5分刻みでは楽にラインで送れますが
こちらの作業量的には効率的じゃありません。
あと、1つのショート作品を見返すのに5分を4−5ファイルにするのも
見返す方も集中が途切れます。
最終的には、YouTubeを利用して、限定公開にして
UPしました。
FINAL CUTのマルチライブカメラは
便利に見えて微妙
なぜかと言うと、iPhoneもバージョンが違えば色合いも同じにできず
各動画を色調整でできるだけ近づけなければ
一本に編集するのが簡単でもスイッチするたびに色合いがかわりますから
結局は手間です。
音と映像の頭出しをしなくていいだけになってくる。
AIとかで色合いを全部合わせられるようにできるといいんだけど、
あまりお粗末な画質のものと15Promaxを切り替えしてもなんだかなーって感じです。
撮影後編集をするときに、iPhoneのFINAL CUTカメラを全て立ち上げた状態で
iPadのほうへWi-Fiで動画を転送します。
それも時間がかかります。
iPad版の編集はそんなに細かな色調整ができない気がする。
多分、Mac版のFINAL CUTを5万とかで買った方が作業効率も良さそうです。
なら、動画の頭出しを揃える手間がないだけで、別の編集ソフトでやりたいものです。慣れてないので編集操作もわかりにくい。
小ホールという狭さの会場でもライブカメラが繋がらないトラブル
実際箱入りしてみると、ホールの数カ所に
お客様の集中の邪魔にならないように
たくさんのカメラを設置するなら、
MacとカメラのiPhoneがすごく遠くなって
同じWi-Fiに全部繋いでいるのに
一番遠くのカメラは認識しない。
一番後ろの席でズームして役者を追うカメラも二つほどあります。
なにせ録画スタッフは私一人です。
遠くのカメラは定点にするしかありません。
ズームしたり役者を追いかけるクローズアップのカメラは最後尾からズームで操作することになるので、これをProMaxでやるしかなかった。
iPad mini6のカメラは、iPhoneに比べると
思い切り画質が暗いです。
あとあと編集で明るくしても違和感にしかならないかも。
なんでiPhoneで複数カメラをやりたいのか
そもそもなんですが
カメラにiPhoneなるスマホを選んだのは、
荷物が軽くなるためです。
立派な一眼レフやレンズ、三脚、ケーブルと持っていると
4カメラとかすごい重さで
女性の私には毎回運ぶのも設置も撤去も大変です。
一眼レフとかと、iPhone ではやはり全体の重さが違います。
iPadとマックブックも持っていくので
全ての機材を充電切れにしないためのケーブルや延長やUSB電源が複数のものも用意します。
三脚もそのぶん必要です。
前から家にあった安物の三脚とか
コンパクトだけどぐんぐん縦に伸ばせるものとか
色々チャレンジしたけれど、
結局伸ばすタイプのものは、ちょっとズームとかをしたりすると、
三脚自体がプルプル揺れていて、動画も揺れます。
下手すると倒れるので、できるだけ倒れにくく固定する必要があったりします。
iPadのアプリも、安定していない
距離が遠すぎて接続できないiPhoneもあるし
途中で接続が切れたら次のスタートまで復活できません。
本番の撮影は基本ノーカット
満足に4カメラを優雅に後ろのMacBookで一人のスタッフでスタートストップは
かないませんでした。
そしてあまり使っていたこともないので、
編集においては、アプリの使い方も微妙にはてな???でした。
せめて必ずiPhoneにワイヤレス接続してくれるんなら、
マルチカメラひとり制御もできるんだけど
接続しないなら、急遽別のスタッフさんにカメラさんを手伝ってもらって
本番は各場所でiPhoneをスタートすることになりまして
結局本番二日目ではFINAL CUT Proも使うのやめました。
4台繋がらないからなんか悔しいし
なんだかんだんでもどかしい。
カメラ制御に使っていたiPad Proすら撮影用のカメラに回したい
と言う理由で、結局はタブレット端末や他に持っているAndroid端末も駆使して、
6カメラで撮りました。
Androidのスマホを追加したのは、保険という意味です。
結論
初めは4カメラ一人で制御できるじゃん!
すぐスイッチ編集できるじゃん!
とのことで、FINAL CUT カメラでの撮影は、スタッフ一人でやるからには神!!っておもったんだけど
遠すぎて4カメラ全部が繋がらない
iPhoneも全部同じ機種に揃えないと、画質や色味が違って気持ち悪い
カメラ用のiPhoneはストレージも大きくなくてはならないし、USBCのほうが後々便利
iPadで編集するより、Macで編集したいからiPad版でマルチカメラ撮影ができてもあまり恩恵がない
以上の理由で、
FINAL CUTカメラはこれからも使うけど
iPad版でまとめるのは次はやめてみようと思います。
画質ちょっとバラバラでもいい稽古場風景なら
妥協できるレベルでした。
次の公演の時はこうしたい
iPhone 15Promax 512ギガがもっと安くなっていたら
カメラとして3つか4つ持っていたい
iPadPro はいまM1の古めのを使っているので
M4に買い換える
スマホを立てる三脚は頭の高さぐらいに伸ばしても安定感のあるものにする
iPhoneの充電が切れないように充電ケーブルもスタンドに固定して同時設置できるものをiPhoneの数揃える(延長コードも揃える)
あとジンバル
人を追うジンバルは
同じメーカーのものにする
(今回は2台つかいました)
ものによっては動きがかくついて操作しづらい
ジンバルの話はまたこんど書きます。
合わせて三脚のおすすめも書こう。
Mac版のFINAL CUTでもマルチカメラ制御できるなら
iPadではなくMac版を購入するのもアリ?
今回色々試してみて、この三脚が一番コンパクトなのに倒れにくくグラグラしないと感じたものをカメラの台数分揃える
FINAL CUT Pro のiPad版は安いし、広すぎない部屋なら
4カメラ制御できて、スイッチ編集がすごく早くて便利
本格的に劇場でやるなら向いてない
そんな結論でした。
この記事がどなたかの参考になると嬉しいです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
もしこうするといいよっていう知識をお持ちの方いらっしゃいましたら
是非ともコメントお願いします!
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