強烈で一途な愛は諸刃の剣_SKE48「愛のホログラム」感想
推しメンがSKE48から離れたので、自分も「SKE48から離れます」とところどころで記していたのですが、何か楽しそうなことが起きていると、見に行っています。
さて、新曲「愛のホログラム」のMVが公開されました。
音符モチーフも、ちっちゃくなったメンバーも、レトロ海外っぽい雰囲気も、最後の衣装も、好みです。
好きなMV「柘榴の実は憂鬱が何粒詰まっている?」を思い出しました。
ここ2作ほど、MVの衣装が1つしかなくて、もっと凝ってほしいなあと願っていたので、凝ったMVだったのがうれしかったです。
本題にしたいのは、サビの歌詞
かなり強烈で、一途で全面的な愛を感じます。
これ、私のこと!?と思ってしまいました
直近では青海ひな乃さんがSKEから離れたときのこと。
遡れば、松井珠理奈さんが休業したときのこと。
「君がいないなら こんな世界は何も面白くない」
この「面白い」は意味としては「趣深い」、あるいは「心が動く」「ときめく」「興味深い」でしょう。
まさに。上記の時、歌詞と同様に世界が色を失ったと言って大袈裟でないくらい寂しかったです。自分の中の「面白い」とか「彩り」とかが、全部その人から生まれていたんだなということに気付かされたのでした。
依存体質なんですよね・・・。
うがった見方をすると、「世界」を「SKE48」あるいは何かの具体的な組織、カテゴリーに置き換えても通用しそうです。あんなに好きだったグループなのに、推しが抜けた途端につまらなく見えてしまうことがありました。
あくまで個人の感覚ですが、推しメンが好きなグループから離れていった経験がある方には分かる感覚かもしれません。
ここからは「世界」を言葉のままに戻します。
「君がいないなら こんな世界は何もおもしろくない」
すごく愛してたんだなと思う一方、これほどに依存していると、別れや喪失が辛いものです。実感を込めて言えます(笑)。
一生を添い遂げることができる「君」なら良いのですが、そうでない場合も多いですよね。
「僕の人生 照らしてたのは君という名の太陽」
いなくなって改めて気づき、眩しく、有難く思うのでしょう。
今作のセンターでありながら、チームEの公演曲「単推しシンドローム」でもセンターを務める末永桜花さんは、まさに「単推しでいてね!」というマインドがある方です。そんなおーちゃんにふさわしい愛の重さなのかもしれません。
ただ、「君がいない」ことを嘆いて、傷つくだけで終わる曲ではないようです。
「愛は暗闇の中でも 確かに生きているのに」
愛の存在を確かめて、大切にして、前を向こうとしているように感じます。
「太陽」と「暗闇」の対比が深いなと感じます。
全体を通して歌詞を見ると、大切な人が東京に行ってしまったのか、大切な人と東京で別れることになってしまったのかなと捉えました。
自分なりの愛し方を見つけて、なんとか幸せになれると良いですね。
深め切れていない感もありますが、今日のところはこの辺にしておきます。
「あの曲っぽいな」と考える癖があるので、以下はその辺りの雑感です。
SKE48 の曲で東京が出てくるのは珍しい気がします。
「異形のダンス」に"東京"が出てきたとき、新鮮だなと感じました。
私はそもそも"ホログラム"の実態をよく理解していないのですが、ホログラムみたいな東京とは、「異形のダンス」で描かれる東京、ないし「異形のダンス」そのものの雰囲気に近い気がします。
雨とか夜とか、暗く冷たい空気感は、「強がり時計」を思わせます。
"誘蛾灯"といえば「この胸のバーコード」です。
全体的に、カミングフレーバーの「君のいない世界」と歌詞が似ているのではないでしょうか。
また、暗闇の中で愛を探す様には、STU48の「暗闇」という曲にヒントがありそうです。私にとって「暗闇」は、まだ歌詞を消化しきれていないですが、最近はまっている曲です。
「愛のホログラム」で飛躍するSKE48に期待しています。