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見えない世界


#未来のためにできること

職業訓練にて介護がメインの
授業の中で
強度行動障害という授業を
受けてから障害
特に視覚障害の方が気にかかるようになりました。
福祉の高齢者の方に何年か関わっていたのですが
視覚障害者の方に
関わる事がなく
私生活でお見かけした事はなく公共交通機関の
電車を利用した時に
年に1回か2回駅の構内で
白杖の方を
見かけるだけでした。
授業を受けてから
視覚障害の方の事を検索してみたり、動画を見かけた中で
全盲の女性の方が
「自分の顔を見たい」と記事の中でコメントされてたのと
別の女性の方が出産前に失明されて動画の中で
「「私に似ているという息子の顔を見てみたい」と話されたのを見かけた時に、自然に
「自分の似顔絵で見せてあげたい」という気持ちが
沸き起こりました。
世界を探せば自分の似顔絵の
レベルはただの自己満足で
周りの人に感動を与えられるものではないけれど
兎に角誰に何を言われても
どんなに世界中の絵師さんの作品を見ても
「自分の似顔絵がいちばん好き」って心から言えてたので
さらに自分の似顔絵を通して
初めて見て下さった方との
コミュニケーションツールとして成り立っていたので
(この時まで視覚障害の方の事を意識してなくて
晴眼者と呼ばれてる方々のみしか似顔絵を見て頂く対象としか捉えらていませんでした)
自分に自信と過信しかなかった中でのお二人の女性の方からの発言に触れて
視覚障害者の方の事を
何も知らないまま
ただただ素直に
「自分の似顔絵で見せてあげたい」という気持ちしか
その瞬間には湧いてきませんでした。

このような感じで
シャーペンかボールペンだけを使用しての有名人・著名人の
似顔絵を900枚程
去年の11月から毎日描いていて
毎日自分の作品が好きで
毎日自分の作品を通して笑えていて、、、
だけど視覚障害の方の事を
少しずつ知っていけばいくほど
自分の毎日積み上げていたものはまったく役に立たない
無力なものだと分かりました。
真っ白で何もない紙に描かれた自分の痕跡は、自分の世界は
視力を失われた方の前では
ただただ真っ白な紙の状態と
同じなんだと、、、
そこから2週間近く
思いつく事を検索しまくって
情報集めに時間を割いていましたが、似顔絵を今まで通りに
描く事はまったく出来なくなってしまっていました。
今まで通りの描き方は
無意味とまで感じてしまっていたからです。
そんな中、ある一冊の
【酒井式・親と子の絵画教室】という本に触れて
4歳の女の子の絵や小学生達の絵を見て
「この表現力はなんだ!!!」って今までの自分の描いてきた似顔絵すべてが否定された感覚になりました。
さらに世界中の独創的な取り組みで自分にはまったく思いつかない発想から描かれるどんな素晴らしい作品を目の当たりにしても自分の心に響かなかったのに、子供達の描いた自然で素直な見たまま感じたままの作品で
衝撃を受けました。
こりゃー勝てないわあー

でも、ここから自分の気持ちを取り戻す事が出来ました。
どうすれば視力を失われた方に
似顔絵を見て感じてイメージしてもらえるか、
そればかりに気を取られて
似顔絵を描く楽しさ・嬉しさ・
出来上がったあとの興奮を
すっかり忘れていた事に、、、

そこで2023/09/18に初めての
試みで描いたのが
タイトルに出した黒い画用紙の
白塗りのものです。
描いてる間中、ずっと試行錯誤してました。
ずっと夢中になれていました。

自分の描いた絵は実際に
見てもらえる事は出来ないと思いますが、
ココロ・思いは
届けられるように
感じてもらえるように
毎日夢中に絵を描くことを
楽しみたいと思えています。




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