【イギリスひとり旅】Vol.6 ドーヴァー海峡に臨んで
翌朝、カンタベリーで2日間ゆっくり過ごす予定を急遽変更することに。カモメの声につられて、どうしても海が見たくなった。今日もよく晴れて、水路が輝いている。
電車に乗って港町ドーヴァーへ向かう。
Ashford Internationalの駅まで戻り、乗り換えてDover Prioryの駅まで
帰りに知ったのはバスの方が早くてかなり安いということ。乗り方は一緒に並んでいる人に聞いたりして。
駅から坂がちの街並みを降りて、海辺まで歩く。
海は澄んだ水色
砂の代わりに指先ほどのサイズの石ころばかり
波音がさらさらしてる
カップルが太陽のもとにキスをして
バイクが爆音で後ろを通り過ぎる
崖の上にあるドーヴァー城まで登る。
見晴らし台から海を眺める
風が強い
小さな雲間から差す光が、
ターコイズブルーの水面を静かに焼いている
その照らされた形が風に流されてゆっくりと動くなかを、船が向こう岸へ旅立ってゆく
ドーヴァー海峡を挟んだ向こう岸には
ヨーロッパ本土が見える
フランス、ベルギー、オランダの土地、
すぐに行けてしまいそうなこの距離に
渡って行きたい気持ちが燃えるように湧く
小さい女の子が、カモメを蹴ろうと
高い声で叫びながらこっちに追いかけて来る
なんだか心が和む
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