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VISAについて①

留学が決まったらパスポートの取得、次にVISAの準備が必要になります。
パスポートは半年以上の有効期限がないとVISAが取れません。
航空券の購入、銀行口座の開設、クレジットカードの準備、家の確保などでVISAが必要になる可能性があるため早めに動き始めたいです。
米国J-1ビザを取得したので流れについて書いておきます。
なお2024年12月時点です。コロナ禍でVISA面接は免除されている時期がありましたが、現在はまた必要になっています。最新の情報はアメリカ大使館のホームページでご確認ください。

  1. DS-2019の取得

  2. DS-160の記載

  3. SEVISの支払い

  4. VISA手数料の支払い、面接の予約

  5. VISA面接

1.DS-2019の取得
これがボトルネックになります。通常1-2ヶ月はかかります。
私の場合も先方の事務とは9月頃からやり取りしていましたが、書類のもろもろが整って申請できたのは11月はじめでした。その後は3週間くらいで完了してPDFの形で送られてきました。
以前はFedEXで郵送だったようですが、現在はメールになっています。
必要なもの
・パスポート
注意点としては家族と同時期に渡米する場合は、家族分のパスポートがないとその後の手続きがバラバラになってしまいます。ポスドクの場合はほぼJ-1になり、家族はJ-2になると思います。J-2も同時に進める場合はDS-2019の取得前までに家族分(特に子ども)のパスポートが手元にある状態にしておくとスムーズだと思います。パスポート申請の際にVISAの写真も同時に撮っておくと良いかもしれません。諸々の手続きを考えると、家族全員のパスポートは渡米の半年くらい前には用意しておくことをおすすめします。
・受け入れの書類
受け入れ自体は決まっていればボスに連絡してoffer letterを用意する必要があります。給料の記載もあるのですが、この時点で交渉するのは難しいかもしれません。
・助成金の書類
助成金を使う場合は証明の書類がないと手続きが進みません。多くの方の場合はこの証明書を発行してもらうのが12月くらいになってしまう(海外学振は10月中旬です)ため、4月に渡米を予定している場合はVISAがギリギリになります。全額留学先から給料が出る場合は早く手続きが進みます。
・英語能力の証明
留学先の機関によって要求されるものは様々なようですが、一番安心なのはTOEFLです。ただTOEFLでどの程度の点数があればよいのかは様々です。おそらくiBTで100点あればどこでも問題ないですが、取るのが難しいです。ボスとの面談などで代用してもらえる場合も多いみたいです。私の場合は英語の書類自体要求されませんでした。
・その他
医学部の卒業証明書、大学院の卒業見込みまたは学位記、履歴書なども必要でした。なぜか英語だけでなく、日本語でも必要と言われることがあったので両方揃えておくと良いと思います。

2.DS-160の登録
必要な書類としてはDS-2019、パスポート、VISA用の写真があります。VISAの写真は規定が多いので、カメラのキタムラで全員分撮影してもらいました。データでもらえるので作業が楽です。プリントも貰いましたが、使うことはありませんでした。
多くの経験談の通り、ストレスフルな作業です。VISAの専用のサイトで個人情報を入力します。項目が非常に多く、間違っているとVISAを許可しないとか、時間経過で勝手にログアウトするとかで想像以上に時間がかかります。
前もってExcelに情報をまとめて、コピペすることでストレスが軽減しました。ここまで進んでこられた方はすでに英語でCVなどは作成済みだと思うので、その他に情報収集が必要だった点をあげます。
・助成金(フェローシップの住所や電話番号)
・職歴(前の職場の住所や電話番号)
・学歴(中学校以降のもの、住所や電話番号)
・過去のアメリカへの渡航歴(ESTAのサイトでも調べられるみたいです)
・両親の誕生日
後半の危ない関係の質問は基本的にNoですが、生物などの専門的なトレーニングを受けたかという質問だけはYes, but only in laboratoryとしました。
最後のSEVIS ID、Program numberはDS-2019の書類に記載があります。小さくてわかりにくですが、その番号を入力しました。
一人完了するのに1-2時間はかかります。
一度自分の分をExcelで作ると、コピーで家族分の情報もまとまるのでおすすめです。子どもは学歴や職歴の入力の必要がないのでだいぶ楽です。
はじめのページでapplication IDをメモしておくと途中から再開できるので、必ず保存しておきます。1ページ入力するごとに保存ボタンを押しますが、運が悪いと1ページ入力している途中で勝手にログアウトされていることがあります。自分の場合は早朝は特に勝手にログアウトされましたが、その他の時間帯は割と安定していました。
最後まで入力が終わると、写真のアップロードと電子署名をして提出になります。
また費用も払いますが、一人$185でした。

3.SEVIS費用の支払い
DS-160と並行して進められますが、Traineeの登録かなにかで別途費用が必要になります。I-901ともいうようです。VISAとは管轄が違うのでこちらも支払います。$220でしたが、J-1のみ必要です。家族のJ-2は支払う必要がありません。

4.面接の予約
アメリカ大使館のホームページから面接用のサイトで必要条項を入力します。少し前にサイトが新しくなったようで、古い情報だとホームページのデザインなどが変わっています。パスポートの情報などを再度入力する必要があり、こちらのサイトも反応が悪いのと分かりにくい部分もあるため結構ストレスフルでした。DS-160とSEVISのIDが必要になります。
わかりにくかったのが、VISAの受取方法です。東京の場合は郵送かAyobasで直接受け取るかが選べます。一旦Premium deliveryにしておいて登録しました。その後、Ayobasのサイトに飛んで住所や郵送の費用を手続きするとできました。郵送の場合はレターパックのはずですが、一人3000円以上かかります。直接受け取りの場合は、受取の予約と身分証の持参が必要なようです。時間がかかりそうだったので私は郵送を選びました。
家族分まで登録が終わると、面接の日付を予約できるようになります。通常は2週間くらいでできるようですが、年末年始はお休みのようで1ヶ月半後くらいしか予約が取れませんでした。

次回は面接について書きます。


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