厳密には違う虹
今ふと思ったんですけど、僕が見つけた虹と、「見て!虹!」って言われてあなたが見る虹が、光の反射とかを物理的に考えると厳密には別物なの、すごく怖くないですか?
幸せを虹に例えてる歌とかってもしかしてこのことも含意してたりするのかな?
でも僕とあなたは同じ虹を見れた気になって、一緒に感動する。感動を共有できた気になる。
でもやっぱり、僕とあなたの虹が厳密には違うように、僕とあなたの感動も厳密には全然別物。あなたが見てる景色を僕は決して見れない。
別々の二人のまま、一人と一人のまま、僕とあなたは一緒にいる。時たま、一つになれたような気がしたりもする。
生まれてから死ぬまでずっと孤独な一人と一人が一緒に生きていくことの克服し得ぬ難しさと、でもそこに時折かかる魔法の神秘性を、虹への考察を通して思い知ったというお話でした。思いついた勢いで書いたのと眠いのとでいつにもまして拙い文章でしたが、読んでくれてありがとうございました。