adieu「よるのあと」
今日紹介するのはadieuさんの「よるのあと」です。大好きで、大好きで、夜中に聞くと大抵泣く曲です。
こんばんは、くつばこのはるです。今日はadieuさんの「よるのあと」をご紹介します。
adieuさんは、上白石萌歌さんです。透き通るようで、芯のあるマスカットのような声と、繰り返されるある1つの文がかけがえのない雰囲気を出すこの曲は、一度聞いた時からずっと頭から離れず、大切にしています。
☆歌詞の意味はよくわからない、わかりたくない
こう突き放すのはどうかと思うんですが、私はこの曲の意味をよく分かっていません。サビの1フレーズを除いて、体言が多く、恋愛をテーマにした曲だと思うのですが、それ以上に「愛」が伝わってくるのです。
「さよなら」で締めますが、それ以上に、相手への愛を感じる、この曲が好きです。
☆「あなたが嘘をつかなくても生きていけますようにと何回も何千回も願っている」
心に刺さるのは、この歌詞です。私は、自分のセクシャリティを隠して生きています。それは、今の世界を生きるには都合がいいけど、ずっと「自分に、周りに、嘘をついている」と思い続けています。「本当の自分じゃない」っていう、白い理由だけじゃなくて、近くにいる女の子とか、自分には性的な欲望を持たれないと思って接してくれているわけで。だからこそ、ずっと「自分は自分でいたい」と思うし、それを言える自分になりたいと思います。
でも私自身、まだ実行には移せていません。こうやって文にしているだけで、かなり自分的には前進しているんですが、でも匿名だし。自分自身もまだ、「願う」ことしかできていない。この歌の受け手も、歌い手も、自分に重なります。嘘をつかなくても生きていけますようにと、自分にも、社会にも、そう祈っています。
嘘をつかなきゃいけない自分も嫌だけど、嘘をつかなきゃいけない社会も嫌です。でも、社会を変えるためには自分の嘘を辞めなきゃいけない。いわゆるカミングアウトです。カミングアウトの意味がない社会にしていきたいです。