オウム真理教事件とはなんだったのか?を読んで
今日は下記の本を読んだのでその感想と内容について書きたいと思います。
この本は本のタイトル通りオウム真理教事件について書かれたもので前半は麻原の事が書かれており、後半はオウムと裏社会の関係について書かれている本です。
自分はオウム真理教事件についてはあまり知らず教団を設立したのは麻原一人で勝手に立ち上げたものとばかり思ってました。
しかし、この本を見たところ教団設立は麻原一人だけの所業ではないとかいてあり麻原が青年時代に知り合った山口組系暴力団の組長の知り合いの凄腕詐欺師や他の宗教団体を渡り歩いて来た「坊さん」と呼ばれる人物、麻原が阿含宗時代に知り合った「長老」と呼ばれる人物などが設立に関わっており、教団の教義や修行体系、教団の運営、出家制度などの基盤をこの三人の人物と麻原で築いたと書かれており驚きました。
このようなブレーンと麻原が仏教やヒンドゥー教、キリスト教、阿含宗などの宗教書から教義を確立したとも書かれていました。
また、麻原は宇宙戦艦ヤマトや風の谷のナウシカ、未来少年コナンなどの好きなアニメも混ぜ込み予言や教えを信者に説いていたらしいです。
そのため、その混ぜ込みの事実を知っている信者は呆れていたらしいです。笑
しかし、やはりこのブレーン達と麻原の実行力の強さが相まって教団拡大化が起きてしまったのだと考えられているとも書かれていました。
後半の話はオウムの闇社会との関係について述べた文章で、オウムは麻薬密売、武器密輸入、戦闘が出来る人物の調達などで日本の暴力団、ロシアンマフィア、チャイニーズマフィア、北朝鮮など様々な闇社会の住人とコネクションがあったらしいです。
確かにそうじゃないとあんな大規模な武装化は出来ませんよね。
そのような闇社会のコネクションを担当したのが早川紀代秀や村井秀夫であったとも述べられていました。
自分が思ったのはよくこんな闇社会のコネクションを作ることが出来る人物を勧誘したり信者に出来たなと率直に思いました。
ロシア進出なんてロシアや日本の外交官と知り合いじゃなければ進出できないし布教活動なんて海外ではよほどの人物(政界関係の人物)と知り合いじゃ無理と書いてあったのでそこにも驚きました。
やはりとてつもない力を持った犯罪組織だったんだなと痛感しました。
現在でも海外の隠れオウム信者の残党が暗殺組織を運営していたり、日本ではアレフというオウムの後継団体が麻原の教義を説いたり、麻原の写真を飾ったりしているらしいです。また、最近ロシアではロシア進出した時に獲得した地元の信者などが隠れて布教活動を行っているのが明らかになり拘束されたとも書いてあります。
そして、アレフなどはSNS上で人生相談と称して相談を聞きヨーガセミナーに行こうなどと言い勧誘するらしいです。勧誘された人は最初麻原やオウムについては何も言われないのですが徐々に麻原の説法を録音したテープなどを聞かされたり、地下鉄サリン事件はでっちあげなどと書いてある一連の事件は陰謀だと主張する本を見せられるなど極めて危険な思想を植え付けてくるそうなので若い人は注意が必要です。
みなさんも気を付けましょう。