H立のゲートアレイの設計で(たぶん)特色があるのは、SAITEKIという工程
ネットリストを読み込んで、セル配置をする前に行う
セル配置の負荷を減らすためかなんでか分からないが、一旦TTLイメージのブロックに置き換える作業、SAITEKIが入る
はっきり覚えていないが、一つのブロックはRS付きのFF1個分、NANDなら8個?ラッチなら4個とかになっていた
ANDとNAND、ORとNOR等をあまり混ぜちゃうと、使用率の低いブロックが増えて、ゲート数的には入っているのに、エラーになってしまう
こういう時は、ANDをNANDとインバータに変えるとかして、使用ブロック数を減らす
この仕様は3umプロセスの時だけで、次世代ではなくなっていたように思う
そもそもこのDA(EDAではなくDAと呼んでいた)は、半導体事業部のものではなくM/Fを作ってた事業部のものの流用だったらしい
TTLで設計してたのをゲートアレイ化して、高速化等を図ったのかなと思う
いちいちSAITEKIジョブを走らせるのも面倒くさかった
M/F用の端末でBASICが走る(ただしオフライン)ことに気づき、SAITEKIチェッカー的なのを作った
バッチジョブを流さなくても、インタラクティブにデバッグできる(使用素子個数は手入力なので、手間は増えている気がする)
これをやっているところをH立の上司の人に見られて、「何やってる」と聞かれて素直に答えたら、フーンという感じだった
ここで、言われた通りの手順だけでやればいいんだ、余計なことはするな、とか言われてたら、私の人生はかなり悪いほうに転んでいたと思う
私の一回りほど上の方で、一昨年亡くなったと聞いた
ありがとうございました
合掌
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