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東京で芋煮会をしよう!


芋煮会はいいぞ

今回はくすづきのテーマとは少し離れますが、芋煮会エヴァンジェリストとして芋煮会という文化を布教したく、芋煮会のための準備、都心の芋煮会スポット、レシピをご紹介します。

芋煮会をご存じでしょうか。
ショベルカーで鍋をかき混ぜるインパクトある映像を見たことのある方もいらっしゃるかと思います。
主に山形と宮城を中心とした東北でよく行われる秋のイベントです。秋口にみんなで集まり、里芋の汁物を作って食べます。
この里芋の汁物が、山形と宮城で味と見た目が180度異なり、俗に「芋煮戦争」と言われたりします。お好み焼きの広島と大阪、の感覚に似ているかもしれません。
山形:里芋・牛肉・ごぼう。味付:醤油 牛丼の汁
宮城:里芋・豚肉・大根・人参・ごぼう・こんにゃく・豆腐・・・・ 味付:味噌。 たんなる豚汁
この2つだけかと思いきや、鶏肉だきりたんぽだせんべいだ、など東北各地で独自色があり、秋になると各地で小競り合いがあったりします。

涼しい気候の中、大勢で集まって火をおこし、鍋を囲むというのは、夏のBBQとはまた異なる趣があり、デイキャンプのような感覚で楽しめます。東北の奇祭のように思われていますが、意外と簡単にできます。今回は都心で芋煮会を開くという前提でスポットもご紹介します。
ぜひこのnoteを参考に、この秋、芋煮会にチャレンジしてみてください!

鍋だけは買いましょう

芋煮会エリアで生まれ育っていると、芋煮会シーズンになると「鍋をスーパーで借りる」「薪をコンビニで買う」という光景は当たり前なのですが、なかなか都心では難しいです。キャンプブームのおかげで、最近はBBQスポットでダッチオーブンを借りることができますので、そうしたものを利用するのも手ですが、やはり、鍋は買うのをお勧めします。理由は3つです。

  • 場所や道具を選ばなくてよくなる

  • いつでも開ける余裕ができる

  • 意外とほかにも使える

おすすめは、ギリギリ家のコンロでも使えるレベルの30センチ前後で、あまり深くない方が熱伝導や収納を考えるとお勧めします。意外と外で大鍋の湯を沸かすという行為は難しいので、大きくなればなるほど調理時間や労力がかかりますが、ご自身の集客力に合わせて調節ください。私は30センチで大体大きいどんぶり10人前くらいは余裕でサーブできる感覚です。
芋煮会をしなくても大量におでんを作るとか、トウモロコシをゆでるとかいった用途で使えたりもします。普段は防災グッズを入れておくなどもよいと思います。いざというとき、タライとして様々な用途に使えます。

コンロは普通のBBQグリルや、焚き火台なんかで大丈夫です。
炭火の場合、火から遠いと沸かすのにかなり時間がかかるため、できるだけ鍋と炭の距離が離れないようなセッティングにしましょう。

パーティーを集めましょう

芋煮会の良さはのひとつは、大きい鍋でたくさん作るからこそのおいしさです。それゆえ、ある程度の胃袋を用意するのがおススメです。本場での単位は部活やサークルやバイト仲間、職場などで開くことが多いです。ファミリー層やご近所づきあいの多い方、野球やフットサルなんかやってる人だとすぐ集まりそうですが、普段集まる人数が限られている方は、自分のネットワークを複数つないでメンバーをそろえるのも面白いですよ。私は前職と現職の同僚や、元恋人の友達、通っているスクールの友人たちなどを組み合わせたことがあります。そこでまた新たな人のつながりが生まれたりするのも、大鍋が為せる技です。

首都圏 おすすめの芋煮会場

芋煮会の盛んな地域に住んでいると、川沿いで直火を起こすことが当たり前すぎて分からなかったのですが、都心ではなかなか簡単にできることではありません。河原の石でかまどが作れるのは当たり前のスキルだと思っていました。
持続可能な芋煮文化を広めるためにも、BBQが許可されていない場所での芋煮会はお控えください。東北人の肩身が狭くなります。
ちなみに本場の芋煮会はこんな感じです。

都内にもいくつかBBQ場はあるのですが、公園っぽいサイトで大鍋で汁物を作っている姿は、どことなく「炊き出し」を彷彿とさせるので、できれば少し開けた場所での開催をお勧めします。
以下は、都心で芋煮会の雰囲気を味わえる、水辺のBBQ場です。

川崎市多摩川緑地バーベキュー広場

しょっぱなからすでに東京ではないですが、駅を出てすぐ会場なのはとても便利です。人が多すぎるところではありますが、風の影響は少なめな気がします。広いので予約も取りやすいです。

川崎市多摩川緑地バーベキュー広場
https://tamagawa-bbq-area.com/

荒川岩淵関緑地バーベキュー場

最寄りがどこなんだろうって感じではありますが、徒歩→荒川岩淵、タクシーなら、行きは王子神谷からのアクセスをお勧めします。この中では一番本場の川っぽさを味わえます。トイレ事情があまりよくないので、改善希望です・・・

彩湖・道満グリーンパーク

ほぼ車でのアクセス前提になりますが、予約なし、駐車料金だけで行ける都心に近いBBQ場です。夏は駐車場が満車のことも多いですが、芋煮会のシーズンでは場所がないという状況にはなりません。すべて持ち込み/灰以外の持ち帰りが必要です。デイキャンプ、テント立てる練習するのにもおすすめです。周りに本当に何もないので忘れ物厳禁。

潮風公園バーベキュー広場

川ではなく海ですが、お台場で芋煮会というビジュアルを楽しめます。レインボーブリッジを眺めながらの芋煮。時間制限があるので下準備とか片付けの段取りが結構大事です。売店で生ビールが買えるのもうれしい。レンタルもしっかり用意がありますが、洗って返却する必要があり、洗い場が結構残念なので、もし焼きそばや汁気の多い食材を調理する際は、トレイなどを持ち込むのがおススメです。

レシピ

日本一の芋煮会ですっかり有名になった山形風芋煮ですが、やっぱり宮城県出身としては、牛肉と里芋はピンとこないのも事実。豚汁と揶揄されようが、いろんな野菜を味わえる宮城の芋煮が一番です!
里芋・豚肉・大根・人参・ごぼう・こんにゃく・豆腐・ねぎ がだいたい基本の具材ですが(これでも多いわけですが)お好みできのこ類や白菜が入ったり、豆腐が凍み豆腐だったりしてもいいです。七味もお忘れなく!


調達方法については、宮城の芋煮にチャレンジする場合、具が少量多品種になりがちのため、業スーなどでなく普通のスーパーでもいいと思います。里芋は生だと調理の難易度が高いので、冷凍に頼ったほうが幸せになります。味にこだわるより雰囲気を楽しみましょう。豚汁用の水煮、カット済みの長ねぎも便利です。
豚肉の臭みは大量に生姜を使うことでだいぶ解消できます。私は前日にジップロックに豚肉と生姜を入れておいて当日持っていきます。
味噌はせっかくなので仙台味噌をお勧めします。チェーン店のスーパーならほぼこの味噌をおいていると思うので見つけてください。

具は多すぎると汁のスペースがなくなります。お好みにもよりますが、鍋の1/3くらいの具の量×水、がおススメです。上記のレシピを参考に、適宜加減して、それぞれの芋煮を作っていただきたいです。宮城芋煮の良さは包容力。味噌汁を作ると思えば、ほぼ失敗しないのでは。みんな家庭科で1度くらいは作ったことあるよね・・・?

下茹でしていない野菜や凍ったままの里芋、水から調理などの場合、意外と煮えるまで時間がかかります(天気によっては1時間以上かかることも・・・)なので、時間貸しの会場などの場合はあらかじめすべてカットしておいたり、下茹でしたり、水は沸かしてジャーに入れて持っていくなどのハックも必要になることもあります。腕の見せどころです!!

芋煮会はいいぞ!!!

煮えなくて焦る・・・なんてことがなければ、のんびりゆったり楽しめるのが芋煮会のいいところ。もちろんBBQと一緒に開催するのも楽しいです。熱々の芋煮をほおばるのにおすすめなのは、やはり少し涼しさを感じる頃。
やっと東京も朝晩に秋を感じるようになってきました。仲間を集めてみんなで鍋を囲む、いつもとちょっと違うアウトドアをぜひ試してみませんか。
もし「やってみたいけど鍋が手に入らない!うまくやる自信がない!」という方はご一報ください。鍋を小脇に抱えて参上させていただきます。
芋煮会はいいぞ!!!!!

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