目の前で「発明」がズバリ出るのが「手品にしか見えない」~「e発明塾」事前受講を必須にした理由
こんにちは。楠浦です。
今日は、
「企業内”発明塾”」
が現在の形になった経緯を、過去&現在のお客様の声を交え、すこしご紹介します。
● 「e発明塾」3講座の事前受講必須化は、「手品にしか見えない」という一言から
現在、企業内”発明塾” 開催時は、
「e発明塾」
の3つの講座について、事前受講を必須にしています。
詳細は、以下でご説明しています。
実は、数年前までは、事前受講無し、あるいは、受講いただいたとしても、1つ程度でした。もちろん、それでも結果は出るので問題はない、と僕が判断していたからなのですが、ある日、参加者の一人が
「すごいですね、手品を見てるみたいです」
という感想をつぶやかれました。
よく聞くと、
「どんどんアイデアが出て、ついていけない」
「エッジ情報として示される情報の、何がすごいか理解できない」
ということでした。それでも本人は、
「非常に良い企画」
を、まとめ上げられていたのですが、僕としては
「これは、まずいな」
という感覚でした。
参加者は、出だしのところで、完全に置いて行かれている状態だと、わかったからです。こちらが提供するアイデアや情報を、自身で
「吟味する時間」
が取れていない、そして、その背後にある
「思考回路」
も理解しきれていない、そういうことだと、判断しました。
● こちらも「本気」なので、「ギャップ」が埋まらない~「結果にコミットする」という「実働支援」の罠
弊社は、企業内”発明塾” を、
「実働支援」
と呼ぶのは、
「必ず、本人たちが欲しい結果にたどり着いてもらう」
ことにコミットしているからです。ですので、こちらも
「フルパワーで支援」
します。期間は3か月が通常で、要望によっては、
「1か月」
の時もあります。
例えば過去、
「あと1か月でテーマ提案しないと・・・」
のような、
「非常に切迫した相談」
も、多数ありました。すべて、成功させてきました。
ですが、参加者自身が、自律的・自立的に
「考え抜いた結果」
か、と問われれば、クエスチョンだった、ということになります。
「手品」
にしか見えない、という言葉は、実は過去
「発明塾の塾生(学生)」
からも、寄せられていました。
● 当時のOBの意見~「e発明塾受けていない」人には、手品にしか見えないでしょうね
率直に意見してくれる、塾のOBに聞いてみました。
「手品みたいだ、と言われることがあるけど」
どう思うかと。
彼曰く
「まぁ、準備無しで、本番のテーマで、いきなり楠浦さんのペースでガンガンやられて、目の前であれよあれよと、めちゃくちゃオモロイ情報と発明が出てくるのを見たら、全員、手品にしか見えないんじゃないすか」
とのことでした。
「e発明塾で、相当みっちり考えて準備してこないと、いきなりは厳しいんでしょうね」
とも。
これで決まりました。
とは言え、全講座受講、というわけにもいきませんので、現時点では
「3-4講座」
を、参加者の現状に合わせて推奨する、というのが標準になっています。
以下で推奨しているのは、あくまでも
「最低限」
の講座です。
● 「知財戦略」を知らずして、特許情報読解も、事業企画もない
受講いただく講座として、他に、知財戦略・特許戦略系の講座をいくつか追加することが、最近増えています。
「知財戦略無しに、新事業戦略は無い」
という考え方の企業が増えているほか
「そもそも、特許情報を、楠浦さんほど深く読みこなせていない、これまで、そんな読み方をしたことがない」
という方が多いからです。
知財戦略を理解せずに、特許が読めるようになることはありません。
「その特許が、なぜ、どういう経緯で、どういう目的のために出されているか」
わからないからです。
エッジ情報の読み解き方などについては、動画講座で補完しています。
● 「進め方のイメージ」が明確に持てた/発明創出の「ストラテジー」が理解できた~事前受講後のお客様の声
ここ数年、特に、この1-2年は、大半のお客様に
「3講座」
の事前受講を必須にしていただいています。
その効果は大きく、
「楠浦さんが、プレゼンで仰っていたことが、ようやく理解できました」
という、基本的な言葉や概念の理解に始まり、
「今後の進め方のイメージが、明確になった」
「発明のストラテジーが理解できた」
など、そのあと始まる
「企業内”発明塾”」
の各プロセスについて、十分に理解した上で始めていただくことが可能になりました。
逆に言うと、過去の参加者の方は
「楠浦の(事前の)プレゼンの内容についても、理解がままならないまま」
参加していた、ということでしょう。
「手品」
にしか見えないわけです。
とにかく、何か結果が出ればそれでよい、というケースもあったと思いますが、やはり、あまり好ましくない状況だったのではないかと、僕は考えています。
「その方々が、提案後も、自律的・自立的に、企画の実現に向けて動く」
には、
「腑に落ちるまで、徹底的に調べぬき、考え抜く」
ことが必要だと、考えているからです。
● 「それでも手品」に見えることも・・・~こちらも本気です!
e発明塾のおかげで、現在は、参加者の皆様に
「十分に、事前に考え抜いて」
いただいた上で、討議に臨むことができます。
「それでも手品に見える」
ということも、あるかもしれませんが、それは
「僕が本気だから」
だということで、ご容赦ください(笑
楠浦 拝
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