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「10年先を見据えた仕事」をする~クアルコムの知財戦略を研究して感じること
投資業界でも、知財業界でも、最近何かと話題のクアルコムですが、10年前は
「謎の半導体企業」
などと呼ばれていた一方で、知財業界の方からは、少し毛嫌いされていたように、思います。私の勘違いかもしれませんが。
いまや、彼らなしでは、携帯電話、いや、無線通信は成り立たない、という世界になっています。
私は、ご縁があって10年前から、知財の専門家ではないにもかかわらず、クアルコムの知財戦略をコツコツと研究し、セミナーなど各所で発表してきました。
経営者という立場から見て、
「事業の武器として、知財がどこまで使えるか」
という可能性を示してくれた企業だと、感じたからです。
2004年に立ち上げたスタートアップで、こういうことをやりたかったなぁと、日々感じながら、調べていました。
以下記事に掲載した論文に、その頃のことを記載しています。
現在公開されていない資料もあり、今となっては、大変貴重な内容になったと、少しだけ自負しています。
最近、クアルコムの知財戦略についてのお問い合わせが、増えています。やはり彼らには、先見の明があったんだなと感じます。
「10年先、いや20年先を見た戦略」
が、知財戦略の本質です。クアルコムが、見事に体現してくれました。
知財の仕事の醍醐味は、この
「10年先を見た仕事」
ができること、いや、
「すべきこと」
なんだろうなと、思います。経営者でもないのに、10年先、20年先を妄想して、手を打つ仕事。
それが知財の仕事です。
面白いですよね。
楠浦 拝