カロナール(アセトアミノフェン製剤)について③
前回に続き、カロナール錠(アセトアミノフェン)についてまとめていきたいと思います。今回は副作用についてです。
小児から高齢者まで使用可能なカロナール錠(アセトアミノフェン)ですが、使い方を間違えると重大な被害をもたらすことがあります。
より安全に使用していただく為、注意喚起をしていきたいと思います。
お薬としては、怖い話になりますが、実際に調べてみると
相当量の薬を飲まないと有害事象は起きないようなのです。
通常量で使う分にはとても安全です。という事をお伝えする為に紹介したいと思います。
カロナール錠の副作用
安全なお薬と言われているカロナール錠(アセトアミノフェン)ですが
お薬ですので当然副作用が存在します。
カロナール錠の副作用は以上です。
比較の為、鎮痛剤で有名なロキソニンについても見てみたいと思います。
このような感じで、カロナール錠にも副作用はありますが、ロキソニン錠と比較すると副作用の種類はとても少ないことがわかります。
だからと言って、自己判断で服用していると、服用量や体質によっては重大な副作用が起きる可能性があるので、医師から指示された量を守って服用しましょう。
カロナール錠の毒性
カロナール錠(アセトアミノフェン)にも中毒症状が存在します。
しかし、中毒領域まで薬を服用するとなると推奨量の数倍のアセトアミノフェンを摂取する必要があります。
例えば、体重約70Kgの人の場合、一度の過剰摂取で毒性作用が起こるには、325㎎の錠剤を少なくとも30錠服用する必要があります。
(ちなみに致死量は40倍以上と言われているようです)
摂取量が非常に多い場合、症状は4段階で進行していくようです。
少量のカロナール錠でも通常量以上を服用し続けていると、黄疸や出血、肝機能異常を起こすことがあるので注意が必要です。
中毒症状はありますが、見ての通り通常飲む量では、ほぼ問題ない事がわかります。
通常の30倍以上の薬を一度に飲まなければ、過剰摂取による毒性はほぼないですので、痛みや熱が続いている時は無理せず服用しましょう。
カロナール錠と食品との関係
カロナール錠単体での服用では非常に安全に服用できるとお伝えしてきました。では食事との影響はどのようなものがあるでしょうか?
結論から言って一緒に服用する事で注意が必要は食品はほぼないです。
ですが、2点ほど注意が必要な食品があるので注意してください。
①アルコール
アルコールは肝臓で分解されて無害なものへと変化していきます。
その過程でお薬の分解を邪魔してしまい体の中のお薬の量が多くなってしまうので基本的にはお薬と一緒に飲むことはお勧めされていません。
中でもカロナール錠(アセトアミノフェン)は肝臓でアルコールと相互作用を起こしやすいので一緒に飲むのは控えた方が良い組み合わせになります。
先ほど高容量を服用すると中毒症状が出るとお伝えしましたが、アルコールを一緒に接種すると、通常量のカロナール錠の服用でも中毒症状(肝障害)が起きる可能性が指摘されています。
②糖分
カロナール錠は糖分の多い餡・クラッカー・ゼリー・炭水化物を多く含む食事と同時に服用すると、薬が吸収される速度が遅くなります。
カロナール錠は空腹時への投与は避けるとなっていますが、胃腸障害も少ないと言われています。すぐに効かせたい時は糖分とは一緒に服用しないようにしましょう。
飲み合わせによっても副作用の発現率が大きく変わります。
また禁忌ではないですが、相互作用が起きるお薬の組み合わせがいくつかあります。
医療用医薬品だけでなく、一般用医薬品にもアセトアミノフェンが含まれていることがありますので服用する際は専門家に相談をしましょう。
カロナール錠(アセトアミノフェン)まとめ
安全に使えると言われているお薬です。
感冒症状や痛み止めとして多くの患者様に処方されています。
安全なお薬ですが通常量を超えた量を服用すると体へ異常を生じる事があります。
使いやすいお薬だからこそ、色々なお薬に配合されているので、
気付かないうちに通常より多く服用してしまう危険があるお薬です。
お薬を安心、安全に使うためにも色々なお薬を服用する際は専門家に相談をするようにしましょう。
また、お酒との併用で一気にリスクが高くなるお薬です。
服薬をしている時はお酒を服用するのを控えて、ゆっくり体を休めましょう。
皆様のお役に立てるよう、これからも情報の追加・修正をしていきたいと思います。
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