大人がもっと冒険したら子どもはもっと自由になれる

冒険をしよう。そうすれば子どもはもっと自由になれる。

そう思ったのは妹と本屋さんに行った時だった。
8月まで、世界一周資金を集めるために実家に帰ってきている私。どうやら妹はそれを分かっていなかったようで、どうして宮崎にずっといるの？と聞いてきた。

『世界一周するんだよ』

『どうして世界一周にいきたいの？』

『もっとたくさんの世界を見てみたかったんだよ』

『あ！だって、スマホとかの中やと、触ったりできんもんね！』


こんなに小さい子が、私の欲望をすんなりと受け入れてくれた。ただ単純な、世界を見て感じたいという欲望を。そのあとにこう続けた。

『うちもね、冒険とかしてみたいとよ！』

冒険の本を指さしながら、照れくさそうに言ってくれた妹。純粋な夢があるのに、それを聞いたのは初めてだった。彼女が大人に近づくにつれて、その気持ちにもっと具体的な理由が求められてくる。

それを将来どうしたいの？
留学じゃダメなの？何のために行くの？
そんなことして、なんになるの？

今なら言える。そんなのやってみないと分からない。
ただ中学生の、高校生の私は、理由が見つからなくて、この心の底の方から出てくる気持ちの理由が分からなくて押し殺した。

そして苦しんだ末に気づく。
理由は行きたいからで十分なんだと。

その苦しむ時間も、私には必要だったのかもしれない。たくさんの人に会った末に、正解はないことに気付き、自分の道を歩こうと思った。だけどその悩む時間を、私はたくさん苦しめられた。その時間で本当はもっとたくさん挑戦できたはずだ。もっと前に進めていた。誰だか分からない目を気にして、こわくて前に進めないなんて、本当にもったいないことだ。

だれかひとり、やっちゃえばいいじゃんと背中を押してくれる人がいれば。

そんな人が世界に溢れちゃえば。

近年言われている、安定の時代はもうすぐ終わるということ。
だけれど、私たちの親は安定の時代を生きてきた。だから安定に落ち着いて、生活を送ってほしいと願っている。だから、理由がつけやすい興味を深めてほしいと願いのだろう。

分かる。分かるさ。
だってこわいもの。自分の子どもがどこに行くか分からないなんて。

だけど、だけどね、生きていく道が違うのさ。
興味を否定しないで。その興味は必ず僕を輝かせるから。


もっと私が冒険をすれば、それを証明できるのだろう。
やっとつかんだ興味なんだ。世界を見たいと思ったんだ。

いつか作ろう。
興味を素直に追いかけられる世界を。

子どもの興味をぐっと拾い上げて、
深く冒険できる世界を広げよう。

そして僕たち、私たちが大人になっても冒険していれば
子どもはもっと自由に興味を追いかけられると思うんだ。

冒険しよう。そうすれば子どもはもっと自由になれる。

#自由 #冒険 #世界一周 #いつか歌を作りたい #世界 #毎日更新 #未来 #生きる #日記 #ダイアリー #夢 #現実