『無能』にはそれなりの理由がある。
これは、無能を肯定する話でも否定する話でもない。私がふと気づいてしまった、取り止めもない思考回路を吐き出したいだけの独白である。
私は普通の社会人であるかのように振る舞って生きている、しがない接客業店員である。それなりの年数「社会人」をやってはいるが、特に役職もない、いわゆる平社員だ。
私の所属するコミュニティは小さいので、さまざまな仕事を兼務でこなさなければならない。商品の発注から返品、受注から納品、メールチェックから営業から業務報告に至るまで、その業務は多岐にわたる。