「無人島に一つだけ持っていけるなら?」という質問
「無人島に一つだけ持って行けるなら?」
そう聞かれて僕は考える。
なぜ一つだけ持っていけるのだろうと。
そこが気になって仕方が無くなる。
無人島に自ら向かうなら一つにこだわる必要はない。沢山持っていけばいい。
誰かに連れてこられて「一つだけ持たせてやる」と条件を出されたとする。
するとその人が応援しているのか殺そうとしているのかよく分からない。
仮にその人が僕を一人にする事で楽しんでいるなら、そんなに大掛かりな事をするメリットが浮かばない。
それは楽しんでいるように見えて実は自分が孤独ではないと安心したいからであろう。
孤独である人を増やしたところでその人が孤独である事に変わりはない。
そんな事をするくらいなら世界に人が自分一人だったならと妄想する方がよほど有意義ではないか。
有限の中をいくら探しても無限は見つからない。
なぜなら無限を構成している要素が有限だからだ。
「無人島に何か一つ持って行くなら」という質問はまさしく有限の中に無限を探す事だろう。
刃物、サバイバルの本、携帯…挙げていったらきりがない。
無い事を仮定するからある事に感謝できる。
無い事の中に有るのだからまさに有り難い事なのだ。
この質問はそんな事を教えてくれる。
…………。
え?そんな真面目な話じゃないって?
いやだなぁ
友達がたくさんいたらこんな事考えませんよ。
それと、僕は真面目なんじゃない
真剣なんですよ。
これを読んで不快になる方がいたらごめんなさい。
僕には不快にさせる気は微塵もないのです。
でも安心して下さい。
きっと貴方には沢山の友達がいる事でしょう。
いない!?……そうですか。
でしたら是非、僕と友達になりましょう。
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