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第3回 農と豊かさについて(中間報告)

早いものでAIC(アグリイノベーション大学校)に入学して半年が経過しました。

noteを始めて、まさか同じテーマで3回も書くとは思っていませんでしたが、今回で一旦は完結ということで、AICに入学して自分の考えがどのように変化したのかについて、書いてみたいと思います。

これまでのAIC入学式以前の経緯については前回までの記事をご覧ください。

入学式

AICに入学してまず行われたのは入学式です。社会人になってから初めての入学式だったので非常にワクワクしていました。入学式はつまらないものという人もいますが、ここぞとばかり気合いを入れた話をしてくれるので僕は割と好きです。AICの入学式では、東京農業大学の創設者である榎本武揚先生の言葉を紹介され、それが最も心に残りました。

冒険は最良の師である

冒険は

榎本武揚がオランダの友人に贈った言葉「冒険は最良の師である」の自筆
出典:東京農業大学下記リンクより

日々の仕事や生活を営む中で、未知なものにもひるまず困難に立ち向かっていくことの大切さを感じていたので、この言葉はしっくりきました。その他にも、社会人も対象としたAICだからこそ、多様な人材から新しい農業との関わりが生まれ、イノベーションにつなげて欲しい等の言葉を頂戴し、モチベーションが高まりました。

その後、オープンガイダンスでは、現在の農業の状況や課題について様々な観点から俯瞰し、目から鱗が落ちる思いでした。スーパーで当たり前に買う野菜が、どういう仕組みで維持されているのかを知ることができたのは非常に面白かったです。

農場実習

入学式が終わり、いよいよ授業開始ということで、オンラインでの講義や農場実習が始まりました。農業といえば、実学に勝るものなしと思っていたので、農場実習が楽しみで仕方なかったです。実習のために最近はやりのワークマンへ行き作業服を調達し、準備万端で臨んだのですが、初日の農場実習ではあいにくの雨。。。晴耕雨読と言われる中、雨の中で農作業ってできるのだろうかと不安な面持ちで農場へ向かいました。

しかし、木村先生とお会いしその不安は一蹴されました。木村先生は農場実習の講師を担当されていますが、本業は地域の中だけで手に入る資源を使い農薬・化学肥料を使わない循環型の農業を実践されている農家さんになります。だからこそ、理論と経験に裏打ちされた講義内容で、本来の有機農業の在り方を伝えてくれます。ただ、想いがあるからこそ、本来の農家さんが行うスケジュールと学校のスケジュール(実習は週末のみ)がピッタリ一致しないことがたまにあるためプチ衝突してしまう時があります。全く不穏な雰囲気ではなく見てる方は面白いので、密かに受講生の楽しみになってたりします。

実習

初日に行ったことが、ジャガイモの定植(畑に植えること)だったのですがこの時も「雨の日にやったら腐るよ?」とプチ衝突してました。本来の意図とは違う気もしますが、逆に雨が降ってジュクジュクの土の状態ではジャガイモの定植はしてはいけないのだとしっかりと身に付いたように思います。

その他に先生が注意されていて印象的だったのが、「畝は跨がない」ということ。その理由は、靴に付いた泥が畝に入り病気になるリスクが上がるから。慣行農業であれば病気になれば農薬を使い事後的に対応できるが、有機農業では、農薬を使えないため病気になるリスクを減らすことが重要とのことでした。

有機農業は土づくりが重要で、畑の土は全て良い状態にしているものだと思っていた僕は、畝間の土が跨ぐことで畝に入ることがなぜ悪いことになるのかが不思議でしたが、どんなに畑の生態系を整え土中環境を良いバランスにしていたとしても畝間は作業で多くの人が出入りすることから、畝間の土の状態は良いとは限らないと先生に教えていただき、土づくりの難しさを改めて知りました。

こうして木村先生に疑問をぶつけていく中で、植物の生き様や虫、微生物たちとの関わり合い方、それまで知らなかった生態系の仕組みが少しずつわかってきて、前回記載した「農」に対するモヤモヤが自分の中で消化でき始めた気がします。

今回のまとめ

入学式と農場実習について思うがままに書いた結果、中間報告というタイトルなのに、農場実習の第一回目の内容がメインで「農と豊かさ」について全然触れてない内容になっちゃいました。スミマセン。。。本来は、座学である農業経営や農場技術、オンラインサロン、同期や卒業生の方々と対話から学んだことも書きたかったのですが、それらは次回以降に書いていきたいと思います。

それでは、今回はここで失礼いたします。
読んでいただきありがとうございました。

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